『潤一』日本ドラマ(2019年)

 

 

2019年7月中旬より配信された、仄かな愛情と温かさを秘めた日本のヒューマンドラマ「潤一」。

 

 

刹那的な愛をテーマに作られた作品で、女性の心の隙間を埋めるようなそんな作品。

 

 

『劇場版 おっさんずラブ』に出演の志尊淳が主演。

 

 

カンヌ国際シリーズフェスティバルにおいて、日本ドラマで初めてノミネートを果たしました。

 

 

 

このぺージでは『潤一』のあらすじネタバレを最終話まで1話ずつ更新する形で紹介していきます。

 

 

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『潤一』のあらすじネタバレ

潤一は無職で、どこに住んでいるかもわからない、風のような男だった。

 

 

潤一は悩みを抱える女性たちの前に現れる。

 

 

出産を控えながらも、自分の知らない時間の流れを知りたい妊婦の映子。

 

妹の旦那と不倫をして、自分のコンプレックスを隠す環。

 

夫に束縛されていた千尋。

 

処女を捨てたい女子校生の瑠衣。

 

男漁りをつづける美夏。

 

 

女たちは、潤一の生きざま、モノの考え方を知り、いつしかその心に抱えていたものが重さをなくしたことを知る。

 

 

 

ここから先はネタバレになりますので、お気を付けくださいませ。

 

 

 

『潤一 エピソード 1 映子』

太極拳の講師を務める映子は来月に出産を控えていた。

 

 

そんな映子が潤一と出会ったのは自身がインストラクターとして働く太極拳教室だった。

 

 

潤一はただ興味があったからやってきた、というように現れ、そして見様見真似で太極拳をするのだ。

 

 

その麗しいふるまいに、映子はつい目を奪われてしまう・・・。

 

 

 

そんな映子には悩みがあった。

 

 

夫と暮らして4年。お腹の子だからこともあって、紛れもない幸せを感じていた。

 

 

しかしこの裏で、言いようのない不安を感じていた。

 

 

 

「日々の暮らしとは別に、自分の知らないところでこっそりと流れている時間があるような・・・」

 

 

 

映子は次の太極拳教室に行くと、潤一も太極拳の教室にやってきます。

 

 

とび職をやっていたという潤一。

 

 

どことなく神秘的で、無邪気な子供のようで、ぶっきらぼうな青年のような不思議な雰囲気を持つ潤一に、映子は強い興味を覚えます。

 

 

 

ある日、映子は喫茶店で潤一と会います。

 

 

他愛ない話。

 

 

しかし、その日常で、非日常なそれが、映子にとって心地よく、映子の心を満たすものでした。

 

 

普段の自分なら絶対にしない・・・。自分の知らない時間を知るために、映子は潤一とホテルに向かいます。

 

 

潤一の、男のような、子どものような、誰の味方でも誰の敵でもないというような不可思議な言葉の数々。

 

 

映子は罪悪感に苛まれることなく、心を満たして日常に戻っていきます。

 

 

 

しかしこの日以降、潤一は姿を見せませんでした。

 

 

そして不思議なことに、誰一人、潤一のことを覚えていないのです。

 

 

 

『潤一 エピソード2 環』

OLとして働く環は、会社が終わるとポルノ漫画家である妹の夫・晴明の仕事を手伝っており、さらに晴明と不倫関係を持っていました。

 

 

そんなおり、Bar『耳』で環は潤一と出会います。

 

 

ぶっきらぼうでとっつきづらい潤一に、なぜだか環は視線を逸らせなくなる。

 

 

 

『幸せ』を持つ妹。その『幸せ』を壊している環。

 

 

虚しく肉欲におぼれる日々。

 

 

環は自分が満たされていないことに気づきます。

 

 

 

ある日、環は妹から遊園地に誘われ、妹から『浮気をしていた』というカミングアウトを受ける。

 

 

環はいたたまれない気持ちを抱えて一人『耳』で酒をあおっていると、歩けないほど酔っぱらってしまう。

 

 

 

そこに潤一が現れ、タクシー乗り場まで送ると言う。

 

 

しかし、潤一が送った先は夜の神社だった。

 

 

 

他愛ない話をして、火が付いた環は激しく潤一を求める。

 

 

行為が終わった後、環は潤一に家族のことを聞き、そして環は自分が妹に対して抱えていたコンプレックスを話します。

 

 

 

話してるうちに自分の抱えていた感情をうまく処理できるようになった環は、

 

 

晴明の仕事のアシスタントをやめ、穏やかに暮らしていた。

 

 

 

ある日、妹と町で偶然出会うのだが、妹から天ぷらを食べに行こうと誘われる。

 

 

二つ返事でOKした環だが、3年たった今でも環は妹からの電話を待ち続けていた。

 

 

 

『潤一 エピソード 3 あゆ子』

夫と死別し、夫のコレクションである本の買取処分を依頼したあゆ子。

 

 

潤一は、本の買い取り業者の職員でした。

 

 

 

ある日あゆ子は夫の日記帳から『Sの夢を見る。至福』と一言だけ書かれた文章を見つけます。

 

 

関係者名簿からSに該当する人物を見ていると『坂口久子』という病院職員が出てくる。

 

 

あゆ子は病院に残した遺品を受け取る名目で坂口久子に会いに行きます。

 

 

 

しかし結局、本当に夫の言う『S』なのかどうかはわからず・・・。

 

 

 

またある日、あゆ子は買い取り業者の人と話していると、潤一の手際のいい仕事ぶりに目を奪われる。

 

 

ですがプロのような仕事をする反面、子どものような邪気の無い態度、遠慮のない言葉遣いに強い印象を覚えます。

 

 

 

その夜、あゆ子は潤一の夢を見てさらに印象を強くする。

 

 

翌日あゆ子は買い物を終えて店から出ると、潤一と遭遇。

 

 

潤一は自転車の二人乗りで家まで送る。

 

 

何とも言えない高揚感、至福の時間を感じるあゆ子だが、バランスを崩した影響で転倒してしまう。

 

 

 

結局、2人は病院に行くのだが、あゆ子が治療を終えて戻ると潤一は既にいなく、

 

 

本の買取業者も辞めていた。

 

 

 

1人、あゆ子が帰宅すると、何気なしに夫が使っていた書斎を見る。

 

 

本がなくなったその書斎を見ると、あゆ子は確かに夫を愛していたのだと実感し、涙を流す。

 

 

 

『潤一 エピソード 4 千尋』

装丁家の千尋は、夫との関係に違和感を覚えていた。

 

 

別段、夫婦仲に問題はなかった。

 

 

夫は優しく、思いやりがあり、個人のやり方、考え方を尊重する理解あふれる人だ。

 

 

しかし、その綿のような手ごたえのない優しさに、千尋は違和感を覚えていた。

 

 

 

千尋はかつて、浮気をしていた過去があったのだ。

 

 

ある日、旦那が家に居る時、浮気相手から電話連絡を受ける。

 

 

当然、会うはずもないためそれを強く拒絶するのだが・・・。

 

 

 

夫は、千尋からのそれらの連絡を聞いて、優しく、包み込むような笑みを浮かべるのだ。

 

 

またある日、夫から遠回しに、意味深な言葉を言われる。

 

 

 

潤一と出会ったのはそんな時だった。

 

 

近所で工事中の巨大な穴の作業員の潤一。

 

 

自分の持つ悩みとは全く異質な、それこそ存在価値そのものを気にしている潤一に、千尋は魅入られる。

 

 

 

千尋は潤一と関係を持つのだが、潤一はそれきり千尋の前に現れることはなかった。

 

 

その後、夫との仲は静かに終わりを迎えた。

 

 

 

千尋は工事現場に行くのだが、潤一がいた穴は埋められていた。

 

 

その穴は大雨などの時の水を逃がすための穴で、埋まったように見えても、穴は確かにそこに存在している。

 

 

心に空いた穴は埋められず、穴を含めて自分なのだ。

 

 

 

『潤一 エピソード 5 瑠依』

女子学生の瑠衣は周囲との会話についていけないところがあった。

 

 

それは男性経験について。

 

 

侮られているわけではないが、瑠衣は早く経験したがっていた。

 

 

 

瑠依が潤一と出会ったのは父親が入院してる病院だった。

 

 

怪我に苦しんでいる潤一を見て、瑠衣は興味を覚える。

 

 

 

ある日瑠衣は病院でとある患者に声を掛け、一緒に外出する約束をしたのだがそこに潤一が現れる。

 

 

瑠依は潤一のフワフワとしていて重苦しくない雰囲気に何かを見出してついていくことにする。

 

 

 

一旦家に帰って瑠衣は覚悟を決めて、潤一のところに行くのだが、

 

 

潤一の自宅は「女が帰ってくる」と言って、自宅ではすることができない。

(この自宅はエピソード6に登場する)

 

 

潤一は真っすぐにホテルに行くでもなく、道草を食うように歩いていく。

 

 

 

瑠依は病院に通っている理由や、父親のことを話すのだが、潤一の持つ雰囲気が瑠衣を少しずつ明るくしていく。

 

 

そして川を手漕ぎボートで渡り、ホテルの前の岸につくと、潤一は瑠衣を置いて、1人戻っていってしまう。

 

 

 

瑠依は目的を果たすことはできなかったが、この潤一との出会いは、

 

 

瑠衣にとって初体験をしたのと同じ位に印象的で大切な思い出となった。

 

 

 

『潤一 エピソード 6 美夏』

美夏が潤一と出会ったのは、ホテルから逃げ出したあとだった。

 

 

男二人に絡まれていた美夏の腕を掴み、『サチコ、探してたんだぞ。行くぞ』と潤一は強引に連れ出す。

 

 

結局美夏は自宅で潤一と関係を結び、その後も関係を続けてしまう。

 

 

 

美夏の抱えていたものは、『悪いことづくめだった人生のマイナス』を裏返すことだった。

 

 

潤一という不思議な雰囲気を持つ男は、そんな自分の人生をひっくり返す奇跡の一手になるかもしれなかった。

 

 

 

潤一は何も聞かない、何も話さない。

 

 

美夏にも特段興味を示さない。

 

 

ただ空気のような、それでいて必要な存在だった。

 

 

 

そして美香は自分の人生のマイナスを取り戻すために、やけくそのように男と出会っては逢瀬を重ねていく。

 

 

ある日、美夏が家に帰ると、潤一がいなかった。

 

 

 

涙が出る美夏。

 

 

潤一の存在が自分の中に根付いていたのだ。

 

 

その後潤一は帰宅し、他愛ない話と、お互いの身の上話を少しだけする。

 

 

トリマーを目指していた美夏。

 

 

犬を飼っていた潤一。

 

 

 

潤一のその過去のエピソードと、不思議な感性は美夏の心に心地よく響いた。

 

 

しかし、ある日を境に潤一は煙のように消えてしまう。

 

 

喧嘩をしたわけではない。

 

 

1人家に残った美夏は、食事を摂っていた。

 

 

潤一が好きだったというカルピスとミネラルウォーターと手作りカレー。

 

 

潤一が食べなかったパンというメニュー。

 

 

 

まるで自分の中に潤一と自分がそこに居るかのように。

 

 

 

『潤一』感想 これほど難易度の高い役は他にない。というか、できる人いるのだろうか?

志尊淳のファンならおそらく見るであろう作品。

 

 

ちなみに僕はファンでもなんでもなく、ただ役者として知っていたというだけです。

 

 

潤一という難しい役をした志尊淳ですが、僕個人の感想として言わせていただくと、

 

 

 

演じることができているとは思えませんでした。

 

 

 

まず潤一のようなキャラクターは、演じること自体が非常に難しいと。

 

 

少年でいて、青年でいて、男でいて・・・。と

 

 

10歳児であり、20歳であり、26歳である、というようなものだ。

 

 

これらの特徴を抑えたまま演じるというのはとてもじゃないが一筋縄ではいかないだろう。

 

 

作中では『神秘的で、不思議な雰囲気を持つ男』というような表現なのだが、

 

 

これはもはや、文学の中、文字の中だからこそ表現できるキャラクターだろう。

 

 

 

しかしながら、潤一を表現しようという、脚本家、監督の努力、潤一を演じようという役者の強い熱意はしっかりと感じました。

 

 

 

この監督、脚本の次回作についてチェックしていきたいと思います。

 

 

 

『潤一』ご都合展開なのだろうか?この作品はどう楽しめばいいのか?

間違いなく万人受けはしないだろう作品。

 

 

視聴者一人一人にその判断を委ねる、というエンディングとなっている。

 

 

起承転結はきれいに分けられているのだが、

 

 

 

「え?どういうこと?なんで?」

 

 

 

と、なんだか理解する間もなく突然エピソードが終わってしまうように感じると思う。

 

 

理屈でドラマを見る人には絶対に向かない作品です。

 

 

 

作中の女性は必ず何らかの悩みを抱えており、

 

 

潤一と出会い、その人柄や生き様を知っていくことによって、抱えている悩みに対し、何らかの答えを見つけていく。

 

 

ご都合主義のようには見えるものの、視聴者に訴える何かがあります。

 

 

特に潤一は破天荒でウルトラマイペースなので、話していくうちに「あれ?なんで悩んでたんだっけ?」と感化されてしまう妙な魅力があります。

 

 

 

タイトル 『潤一』
ジャンル ヒューマンドラマ、恋愛
制作国 日本
放送開始日 2019年7月13日(土)
監督 北原栄治
脚本/原作 砂田麻美/井上荒野

 

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