『左ききのエレン』日本ドラマ(2019年

 

 

 

2019年10月中旬より配信された日本のヒューマンドラマ「左ききのエレン」。

 

 

『天才になれなかった全ての人へ』・・・というメッセージ性を秘めた作品。

 

 

凡才と天才がシノギを削り、敗北、挫折を経験して『自分を発見』するというもの。

 

 

特筆すべきは誰しも抱えるコンプレックスと、誰しも信じたいプライドを生々しく表現したところですね。

 

 

 

このぺージでは『左ききのエレン』のあらすじネタバレを最終話まで1話ずつ更新する形で紹介していきます。

 

 

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『左ききのエレン』1話のあらすじネタバレ

特別な何者か”になることを夢見る朝倉光一(演:神尾楓珠)と芸術的才能を持った山岸エレン(演:池田エライザ)。

 

 

高校時代に出会った二人はそれぞれ、

 

 

大手広告代理店のデザイナー、

 

 

N.Yを活動拠点とする画家として、活動していたのだが、2人は壁にぶち当たっていた。

 

 

 

 

ここから先はネタバレになりますので、お気を付けくださいませ。

 

 

 

『左ききのエレン 1話 天才足らんとする凡才の光一があがく』

寝落ちから目覚めた朝倉光一(演:神尾楓珠)は状況の把握に必死に勤める。

 

 

現在8時5分でコンペは10時から。移動時間などを考えると使える時間は55分。

 

 

間に合わせるつもりで作業をするのだが、上司にあたる神谷雄介(演:石崎ひゅーい)は全てを見右抜いていた。

 

 

神谷がテコ入れし、コンペに間に合ったものの、朝倉光一(演:神尾楓珠)はこのプロジェクトから外されてしまう。

 

 

 

 

朝倉はあまりのショックに守ってくれた神谷にキツく当たるのだが、

 

 

 

神谷雄介(演:石崎ひゅーい)は必死に朝倉を使うように上に掛け合っていたのだ。

 

 

 

朝倉は、同僚からその話を聞き、自分のことしか考えていない自分を恥じる。

 

 

 

そして『天才と出会ったことがある』という経験を胸に再び走り出す。

 

 

 

左ききのエレン 1話 見どころ デザイナーの仕事

スピード感のある演出が多く、朝倉の内面が丁寧に描写されるので感情移入がしやすい。

 

 

過去(エレンとの出会いや交流)を振り返りながら物語が進むので、登場人物が何をどう思って今その決断をしているのかがよくわかる。

 

 

 

さて1話の見所はデザイナーの仕事。

 

 

 

生々しく描かれており、何よりもきついと思ったのが、

 

 

 

誰もが納得するものを創造しなければならないということ。

 

 

 

何処かで見た様なものはすぐに没。内なる自分と格闘して絞り出さなければならない。

 

 

 

しかもそれをデザイナーである限りずっとしなければなりません。

 

 

 

朝倉やエレンが立ち向かっているものに比べたら、今自分が悩んでるものなど、本気でやればなんとかできるだろ!と奮い立たせてくれるようです。

 

 

 

『左ききのエレン 2話』

2話は朝倉とエレンの過去話が中心。

 

 

3億のイベントコンペで活躍したものの、プロジェクトから外された朝倉は再び雑用の毎日に戻るのだが、あまりにもやる気が出ない。

 

 

だが、現代のアーティストという雑誌で取材を受けたエレンへの対抗意識を思い出し、再びやる気を再燃させます。

 

 

そのやる気が認められて、もう一度イベントの企画に参加するのだが、同席する神谷が一言『この案件はヤバイぞ』

 

 

 

一方エレンの方は、雑誌の取材を受けており、その新作が期待されていました。

 

 

ですが、エレンの新作は3年以上も出ていない。

 

 

まともに質問に答える気はないエレンですが、

 

 

インタビューワーが『ライバルがいないからでは?』という質問に『YOKOHAMA』という言葉を返します。

 

 

 

左ききのエレン 2話 見どころ エレンの過去

エレンの過去の一端が垣間見えたエピソード。

 

 

幼少時代は流石に素直な子供だったようです。

 

 

紙と鉛筆さえあれば何十時間でもぶっ続けで絵を描くことができる子どもで、その才能は当時からずば抜けていました。

 

 

また、エレンという名前も『絵恋』という漢字だということもわかりました。

 

父親は絵描きだったようですが、とある事故で書けなくなり、その後自殺。

 

葬儀の時もひたすら絵を描いていたものの、ついに親戚から『絵は辞めてくれ』と懇願されるようになり、

 

現在のエレンの原型がこの時形成されたようです。

 

 

その後進学して、ストーカーのように嗅ぎ付けてきた朝倉の『絵に命を懸ける』という言葉に興味を持つのですが、

 

朝倉の『下手』すぎてなんの才能もないその絵に苛立ちをぶつけます。

 

 

 

左ききのエレン 2話 成功者のタイプ

作中で覚えておきたいシーンがありました。先輩社員が朝倉に言って聞かせた『成功者』のタイプというもの。

 

その人曰く、できるやつは4タイプに分けられるとのこと。

 

 

・自分を冷静に分析して成長する『リアリスト』

 

・自分が成功者と信じて疑わない『ナルシスト』

 

・自分の判断を周りを強いる『サディスト』

 

・そうとしか生きられない『アーティスト』

 

 

なんだかいい話を聞けましたね。

 

 

『左ききのエレン 3話』

理不尽なチャレンジするという3話。

 

 

営業が持ってきたその案件は10代向けに作られた辛さに拘ったポテトチップス演歌歌手のイメージを合わせるというもの。

 

 

10代とご年配に受ける演歌を混合させるというどう考えてもミスマッチな仕事で、

 

 

クライアントの無茶ぶりと営業の上の人が抵抗できずにそれを引き受けたというよくあるものでした。

 

 

 

つまり、これはうまくいけば営業の手柄となり、失敗すればクリエイティブが悪いという理不尽な仕事。

 

 

 

 

 

左ききのエレン 3話 過去偏から学ぶ、土台の大切さ。『下手くそがどこまでいけるのか』

光一がデッサンした絵について、『下手くそ』としか言わないエレンが『おっ立てるのが早いんだよ』と暴言を吐き、その意味を光一が知るというエピソード。

 

 

 

この『おっ立てるのが早いんだよ』というのはデッサンの基本のことで、細部を描く『鉛筆を立たせる』早いという意味。

 

 

つまり、光一の絵は小手先のきめ細やかさに意識を向けすぎていて、そもそもデッサン対象の特徴を引き出しきれていないということです。

 

 

作中、光一の再デッサンした絵について、エレンは『格段に上手くなっている』と褒めています。

 

 

 

僕は今回のエピソードを見て、現実の仕事に通じているものがある。という印象を抱きました。

 

 

基本の基本。土台の部分をしっかり意識して全体像を把握しながら進めていかないといい仕事はできません。

 

 

 

例えば、職場での信頼関係や職務を遂行する上でのスキルなんかも突き詰めれば土台といえます。

 

 

土台ができていないと、その上に何かを組み立てても、絶対に良いものはできませんよね。

 

 

同じことです。

 

 

自分が今抱えている仕事についても、しっかりとポリシーを設定してからやらなければならないと強く感じるエピソードでした。

 

 

 

『左ききのエレン 4話』

10代向けに作られた辛さに拘ったポテトチップス演歌歌手のイメージという難しい案件について、朝倉は演歌歌手を捨てるという選択を営業の流川に提示するのだが、

 

 

「調子乗るな」と一喝されてしまう。

 

 

流川はコピーライターをかつて目指していたが、転属することができず、営業の道を進むことになった。

 

 

とはいえ、営業でも違ったやり方で、同じ感動を伝えることはできるはず。

 

 

流川は営業として努力をするのだが、その手柄はクリエイティブのもの、と営業の存在を全否定されてしまう。

 

 

クリエイティブこそ営業がいないと何もできない。

 

 

これが流川がクリエイティブを嫌いになったきっかけだった。

 

 

 

この話を聞いて朝倉は、流川を納得させるための企画を作ることを強く決意する。

 

 

そして2日後。

 

 

朝倉は案を提示する。

 

 

 

A方向。演歌歌手を使うパターン

 

B方向。演歌歌手を使わないパターン。

 

そしてC方向。演歌歌手をAとBを組み合わせた折衷パターン。

 

 

 

たった2日で朝倉は桁違いの案数を絞りだした。

 

 

そして流川はC方向の案を見て、朝倉は自分のことだけでなく、クライアントの、営業の、気持ちを考えられるようになったことを知る。

 

 

 

左ききのエレン 3話 一発でいいものを作るな。

作中で中々いい言葉が出てきました。

 

 

「朝倉さんは一発でいいものを作ろうとする癖がある」

 

 

前回の3話ではエレンが『おっ立てるのが早いんだよ』というセリフがありましたが、これとほぼ同じ意味の台詞です。

 

 

何かを形にするにしても、まずはアイデアを複数組み立てること。つまり、下地を作ることが大事です。

 

 

デッサンの場合は自分の想像力を膨らませるために、鉛筆を寝かせて下地を作り、

 

 

企画の場合はアイデアのキーとなるものを、複数組み立てていく。

 

 

 

どの分野であろうと土台となるものが大事です。

 

 

 

一発でいいものを作るのではなく、多くの例を、失敗を、仮定を積み上げていったほうが、成功しやすくなります。

 

 

 

僕なんか朝倉と同じタイプで、一発でいいものを作ろうとする癖があります。

 

 

成功を強く求めるあまり、成功から遠ざかる。

 

 

例えばこのブログもそうです。

 

 

 

いいブログを作ろうとしているのですが、他のブログと比較すると「これじゃないんだよなー」っていつも思います。

 

 

このブログが誰かの役に立ってほしいのに、気持ちばかりが前のめりしてるように読めちゃうんですよね。

 

 

何事もじっくりとやらないとダメということを思い起こさせてくれました。

 

 

 

『左ききのエレン 5話』

タクシーで神谷と朝倉が思い思いに過去を振り返り、天才と凡才が対等な立場になるための一つの考え方を示すという話。

 

 

神谷が思い出したのはサニートライという案件。

 

 

この案件は230億という超ビックプロジェクトで、社内の営業、メディア、プロモーション、マーケティングの局長がそろい踏みして対応することになった。

 

 

 

しかしこれに神谷が難色を示す。

 

 

『大人数での打ち合わせ、分厚い資料、体のいいご機嫌伺い』

 

 

これは神谷のチームを発足させる際の目的とやり方のちょうど真逆でした。

 

 

大人数での打ち合わせになればそれぞれを納得させるプレゼンをしなければならない。

 

 

クリエイティブに集中したいのに、上位陣の手厚いサポートがそれを邪魔する。

 

 

 

結局は神谷が朝倉達を強く推すことで案件を成功させた。

 

 

 

一方、朝倉の方はもう一人の天才・岸あかりと出会ったことを思い出してました。

 

 

 

と企画の代表をしていた朝倉。

 

 

岸あかりはそんな朝倉に『すごいね何でもできるんだね』と褒めるのだが、

 

 

同時に使えないガラクタをかき集めて何とか自信を保とうとしてる』と貶す。

 

 

 

何か一つを極める天才でありたいと願う朝倉には辛辣な言葉だった。

 

 

 

そして現実に戻り、神谷は、「天才にはなれなくても、天才と対等な関係になって最高の作品を作ることはできる」と語ります。

 

 

つまり、それは『天才が見る景色』だ。

 

 

 

『左ききのエレン 6話』

5話に引き続き、タクシーで神谷と語り合うのが中心の話。

 

 

 

天才と同じ景色を見るためには普通じゃない努力が必要。

 

 

そこで、神谷も朝倉も、サニートライの案件で貧血で倒れるまで仕事を続けたことを思い出す。

 

 

 

『一人でやるな、チームだろ』

 

『オマエはいつも自分のことだけだな』

 

『並みの努力じゃダメなんだ』

 

 

 

神谷の指導が全ては『天才ではない者がいつか天才と対等な関係になって最高の作品をつくるため』だったのだと朝倉はおもい返します。

 

 

 

そしてタクシーは目的地に到着し、神谷は朝倉に退職することを告げ、あとを託します。

 

 

神谷チームはこれで解散。

 

 

朝倉が引き抜かれた先は何名も鬱病を発症させた曰く付きのチームだった。

 

 

 

『左ききのエレン 7話』

神谷が居なくなってから柳のチームに入った朝倉はそのやり方のあまりの違いに面を食らう。

 

 

そのチームは通称『不夜城』。

 

 

メンバーは柳の手足となる文字通りの兵隊だった。

 

 

 

特に柳と山下の関係は歪で、もともとは山下は柳の上司で、下克上が起きた関係だった。

 

 

言いなりになっている山下だが、柳の指摘通りにすると、デザインは格段に良くなっていた。

 

 

 

納得のいかない朝倉は柳の元から離れるためにショーを取ったりしたのだが、

 

 

なぜか専務は朝倉の異動を許さない。

 

 

 

朝倉は山下の仕事を手伝いつつ、友好を温め、山下のプライベートも助けるのだが、

 

山下の仕事で修正が入ってしまう。

 

 

 

朝倉は山下を庇うのだが、柳は激怒。

 

 

呼び戻さなければならなくなり、この時、朝倉の心が壊れた。

 

 

そしてデザインのトークショーに出るほどに急成長を遂げるのだが、そこにかつての朝倉の面影はなくなっていた。

 

 

そのトークショーで再会した神谷に、教わったことを全て否定。

 

 

二人の戦いが始まる。

 

 

 

『左ききのエレン 8話』

光一は柳ジュニアと呼ばれ、孤立していた。

 

 

 

光一は、柳の仕事のやり方をものにすればいつか天才に、星になれると信じていたのだが、

 

 

改めて柳から『お前には才能がない』『替えの利く有能』と評されてしまう。

 

 

誰でもない天才になるために実績を積んでいったが、なれるのはせいぜいが柳の劣化コピー。

 

 

 

光一は自分自身に失望し、営業の持ってきてくれた園宮製薬の案件を己の最後の仕事と決めて挑む。

 

 

 

顔合わせのみの最初の打ち合わせだったが、その場に社長が乱入し、広告部長は委縮してしまう。

 

 

光一は、立ち上がり、広告部長から社のイメージを受け取り、キャッチフレーズを決める。

 

 

その後、モデルを決めるフェーズに入るのだが、思わぬ乱入者がその場には現れる。

 

 

 

『左ききのエレン 9話』

エレンはあかりと袂を別ち、日本に帰国。

 

 

美術教室で恩師と再会し、光一の活躍を聞くのだが、デザインしたその絵に『光一らしさがない』と察する。

 

 

一方光一が担当する西園製薬の案件では、トップモデルの岸あかりが西園製薬の案件に乱入してしまう。

 

 

 

若手デザイナーとの対談であかりが光一を指名したのだが、光一が断ったからその腹いせのようなものだ。

 

 

挑発を繰り返す岸あかりだが、光一はそれを事務的にかわしていく。

 

 

 

今回の案件は『憧れ』よりも『共感』。

 

 

岸あかりは明らかにミスマッチだった。

 

 

しかし、モデルとして全盛期となったあかりはその『共感』を用意に表現してしまう。

 

 

 

さらに岸あかりは嵐を呼び込む。

 

 

自信の全盛期を美しく残すため、日本の屈指、世界最高クラスのカメラマンの佐久間威風を呼ぶ。

 

 

あかりと佐久間。

 

 

二人の天才がそこにいるなど、もはや世界的なプロジェクトに近い。

 

 

この営業を持ってきた流川は柳の助力を求めようとするのだが、

 

 

柳はこれを固辞。

 

 

『手におえるわけがない。5年後ならやったるわ』

 

 

それでも流川は食い下がり、この案件の対処法を何とか聞き出すのだが。

 

 

聞きだせた言葉は

 

 

『奴らの邪魔をするな。それが怪物との付き合い方や』

 

 

 

『左ききのエレン』感想

心に刺さるエピソードもあり、目から鱗が落ちるようなエピソードもあり、自信が無くなりそうな時に何度も見たい作品。

 

 

凡才と天才それぞれが抱える苦悩、孤独、そして希望が描かれており、心を熱くさせてくれる。

 

 

特に7話の神谷の言葉である『万全なんて一生こねぇぞ』という言葉。

 

 

サニートライの案件でヘトヘトの朝倉に神谷が投げかけた言葉で、

 

 

どんなに疲弊してぶっ倒れるような状況でも、全身全霊で挑んで結果を出すのがプロ。

 

 

天才と肩を並べたいのなら、体調を万全にして挑むなんていう普通のことをしていてはダメ。

 

 

この言葉は胸に響きましたね。

 

 

タイトル 『左ききのエレン』
ジャンル 人間ドラマ、青春
制作国 日本
放送開始日 2019年10月23日(水)
監督 後藤庸介
脚本/原作 根本ノンジ

 

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