2019年10月15日より配信された、「G線上のあなたと私」。世代を超えた恋と友情の物語です♪
人生に恋にと悩む3人はある場所で美しい曲を奏でる久住眞於に出会い、彼女の教室に入ることを決意します。
バイオリンを通して、それぞれが抱える事情を知った3人の間には徐々に絆のようなものが出てきて・・・。
主演は本作が映画単独初主演となる佐藤勝利です。
このぺージでは『G線上のあなたと私』のあらすじネタバレを最終話まで1話ずつ更新する形で紹介していきます。
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Contents
『G線上のあなたと私』のあらすじネタバレ
結婚が決まっていた小暮也映子(こぐれ やえこ)は、ある日突然、婚約者から婚約破棄をされてしまう。
寿退社も決まっていて、退社を取りやめることも可能だったのだが、居心地が悪すぎて会社に居るわけにはいかない・・・。
そして退社当日、癒しのために訪れたデパートで久住 眞於(演:櫻井ユキ)が演奏する「G線上のアリア」に心を奪われ、自分でこの曲を弾いてみたいと思い、大人のバイオリン教室に入る。
『G線上のあなたと私 1話』
オープニングは名曲『G線上のアリア』のバイオリン演奏から始まります。バイオリン奏者は教室を持っている久住 眞於(演:櫻井ユキ)。
その美しい調べに惹かれて、自分も同じように弾けるようになりたいと憧れる小暮 也映子(演:波瑠)、ピアノを習っている小学生の娘が居る北河 幸恵(演:松下由樹)、大学生の加瀬 理人(演:中川大志)の3人が久住 眞於(演:櫻井ユキ)の教室に顔を出します。
それぞれは悩みを抱えていて、也映子は婚約破棄による傷心をいやすために、幸恵は姑との確執、理人について、実は眞於に好意を持っています。
性格も全く違う3人ですが、カラオケボックスで練習と交流をしたところ、話は理人と眞於の関係について。
実は眞於は理人の兄の元婚約者で、理人の兄の浮気によって終わった関係だった。
それは也映子がフられたと状況と全く同じでした。
シンパシーのようなものを感じる也映子ですが・・・。
理人と眞於の関係を邪推。結果理人は怒ってグループレッスンから抜けようとしてしまいます。
一応、也映子も幸恵も悪いとは思っており、也映子が理人の家を訪ねて謝罪をしようとするのだが。
理人は思わず、空気の読めないその対応に『あなた馬鹿ですか?』と一言(笑)
そして、公園で落ち着いて話をするのですが、也映子が「自分と眞於が『同じ』」だと語ると、理人の逆鱗に触れてしまい・・・?
見どころと感想
切っ掛けはどうあれ、まず大人がバイオリンを始めるというところがポイントでした。
楽器は幼少期から始めたほうがもちろん有利ですが、大人になってから良く思うのが『楽器弾けたらな』なんて結構思うじゃないですか?
そういう願望をした人にはぜひ見てほしい作品です。
1話の見所としては、登場人物の性格がホント面白い事。理人の純情で真っすぐさ、酸いも甘いも経験した幸恵、暴走気味で不器用な也映子。
キャラクターの個性がしっかりと生きているので最初から最後まで楽しめます♪
『G線上のあなたと私 2話 』
ベルアップをしているものの、発表会でG線上のアリアを弾くにはまだまだ練習が足りなかった。
そこで、発表会では曲のレベルを落として『星に願いを』を弾くのだが、結果はメチャメチャ・・・。
次の発表会こそはレベルアップをしてG線上のアリアを弾こうと決意をします。
お互いの身の上話をして少しずつ打ち解けていくのだが、也映子だけはなかなか前に進めずにいた。
眞於に一途で真っすぐな理人。
姑にいびられて涙を流す幸恵。
それに比べて也映子はこれまで、なにも本気で打ち込んでいなかったのだ。
見どころと感想
改めて、頭を真っ白にして演技を見ていると、思うのが松下由樹の演技力が圧倒的。
波瑠や中川大志、櫻井ユキについて、演じることに一生懸命で逆に演じてるように見えなくなりました。
そう思ったのは序盤でのイベント。
北河 幸恵(演:松下由樹)が姑の嫌がらせに泣き出すのですが、ここがすごくいい。
これに比べると、他のキャストはなんだか違うように感じてしまいます。
『G線上のあなたと私 3話 』
3話はG線上のアリアの猛練習というお話。理人はこの曲を発表会で引いた後に告白をする!という裏の目標を持っています。
自宅練習、合同練習など練習を重ねるんですが、眞於先生的にはまだまだひよっこ。
しかも理人にだけは厳しい指導が入るようになります。
恋を応援する也映子と止めたほうが良いという幸恵。ですが理人の決意の固さに、也映子も幸恵もなんだか迷うようになってしまいます。
そして本番当日。
幸恵の義母が脳梗塞で倒れ、幸恵は不参加。しかもその後のケアが必要になるのでバイオリンを続けられるかどうかも怪しくなります。
理人の兄まで発表会にやってきて、理人の心は揺さぶられていくものの、也映子は理人を元気づけていきます。
いよいよ本番。
幸恵は病院でエアヴァイオリンで参加、他の二人も順調に練習の成果を見せて満足の行く成功を収めますが・・・。
演奏終了後、空気を読まずに理人が告白し、間を置かずに玉砕してしまいます。
ここからは、理人、理人兄、眞於、也映子、幸恵や取り巻く人間関係でドラマが始まります♪
3話は幸恵パート、理人兄と眞於パート、理人と也映子の慰めパートなど見逃せない機微がありますよ!
『G線上のあなたと私 4話 』
一旦の目標だった発表会も終わって次の展開。
理人がドキッとすることを言って来たり、就職活動をしたりと生活が変わった也映子。
義母が脳梗塞で入院してバイオリンに時間を取れなくなった幸恵。
眞於に瞬殺でフラれたものの、お金を払ってるからレッスンに来る理人。
也映子は小さなコンサートを開こうと提案します。
理人は参加を保留しますが、幸恵は義母の在宅介護が予想以上の負担となり、教室を退会してしまう。
也映子は空気を読まずに幸恵を誘うのだが、それが幸恵を追い詰めてしまう。
也映子は理人に、良くも悪くも『入れ込めるものがある』人を羨ましいと理人に相談する。
入れ込めるものがないというのだが、理人は『アホですか』と一喝。「そんなもんだ」と励まします。
いよいよバイオリンレッスン最後の日。
幸恵はいけないのだが、理人が行けない理由を聞いて『情けない』と一喝。「レッスンは最後でも外で会ってくれますか?」くらい言えと励まします。
教室に行くと幸恵が来ており、也映子や理人、眞於に最後の御礼を言います。
也映子と理人は2人で帰路につき、情緒を残しつつ、それぞれの人生を歩もうとします。
そして、婚活も始めた也映子の相手は。
えなりかずきでした。
アリアの意味。それは叙情的
作品タイトルの根幹であり、曲名でもあるG線上のアリアの『アリア』。
アリアとは叙情的(じょじょうてき)という意味を持っていて、これは感情が外にあらわれる様子ということです。
一言では言えない感情のうねり、その様を指します。
何となく目にする言葉ですが、便勉強になりましたね。
双子が生まれる確率は1%。
作中で也映子の友人が妊娠し、それが双子だと分かるシーンがありました。
『そういえば双子の妊娠確立っていくつだっけ?』と思って調べたところ
どうやら100組に1組。つまり1%ということですね。
これは一卵性、二卵性の双子を合わせた数字になります。
また、双子を妊娠するための条件は科学的には立証されていないものの、
卵子が複数排卵される可能性がある30代後半が統計的に多いようです。
「入れ込めるものがある人がうらやましい』という台詞について
自分の情緒が粉微塵になっているせいか、奇を衒ったように見えてしまってあまり楽しめなかった・・・。
日常回としては面白いんですが、
例えば也映子の『入れ込めるものがある人がうらやましい』という発言。
言いたいことは分かるんですが、
あんまり聞きなれない、使わないような言葉の組み合わせが台詞になってるように聞こえてしまって自分の中でうまく咀嚼することができませんでした。
『大変だけどそんな幸恵さんが羨ましい。自分は何をすればいいのかすらわからない』というような台詞だったらスーッと入ったんですけどね。
『G線上のあなたと私 5話 』
也映子がかつての婚約者と再会するシーンから始まります。
どうやら、4話の次回予告で理人が言った台詞の『こいつは俺のもんだ』というのは也映子の妄想だったようです。
婚約者の要件は特になく、ただ結婚が破談になったという報告。
婚約者の父親が脳梗塞で倒れたと言うのが切っ掛けでした。
さて、5話は複数のドラマが展開します。
也映子は婚活でえなりかずきとカップリング。
理人は真於に頼まれ、臨床心理の先生を紹介。
真於は局所性ジストニアという病気だったことが判明し、それを理人経由で知らされた元婚約者の侑人が動揺する。
そして幸恵は義母の介護を通して義母と和解。バイオリン教室にまた通えるようになる。
ですが、也映子がえなりかずきとカップリングしてしまったことで、也映子は練習に参加できず。
その也映子だが、えなりかずきの人の良さは認めるものの、K点を超える大ジャンプのような急展開を求められてドン引き。
コレジャナイ感を醸し出してしまう。
そしてえなりかずきは、お断りされてしまいます。
『G線上のあなたと私 6話 』
コンサートのために3人でまたバイオリンを始めた也映子、幸恵、理人だが、それぞれ再び悩みを抱えることに。
也映子は婚活パーティへの参加を辞めて退会。
理人は真於に病院を紹介したことで『真於と繋がる切っ掛け』がなくなることを恐れていたが、真於から真面目過ぎると言われて、連絡は取りあえるようになる。
理人の兄・侑人は真於の病気を知って理人を応援するようになるものの、真於を振ったにも関わらず真於のことを大事にしようとしている兄のことが許せずにいた。
ある日の合同練習。
理人は也映子から『元婚約者と繋がり』がまたできかけているということを知り、それが元で練習に実が入ってないことに怒る。
『元カレ思い出して動揺してお母さんも結婚に前向き。許せちゃうんでしょ?散々傷つけあったのに結局それ。むかつくんでしょ』
さらに、也映子の本質的な悩みである『誰からも気にされない』という寂しさまで指摘してしまう。
落ち込む也映子は自分と同じ齢で血液型も星座も近い真於に相談する。
理人からも元婚約者の侑人からも気にされる真於をうらやむのだが、
真於は「だったら誰かのスペシャルになる努力をしないと」とやんわりと也映子の受け身の姿勢を指摘する。
翌日、バイオリン専門店で理人と偶然会った也映子は仲直りをするのだが・・・。
理人のバイト仲間で理人のことが好きな結愛に見られてしまう。
『G線上のあなたと私 7話 』
7話は結愛に関係を誤解されるところから始まり、いつもの3人と真於を含めた4人の関係が変わってきます。
也映子たちは忙しい状況になってコンサートどころではなくなってしまう。
家族のことに一生懸命になりすぎて幸恵は体調不良になり、
コンサートのピアノ担当で幸恵の娘の多美は受験シーズン。
理人は病院での実習やテスト。
也映子も就職が決まり、すれ違うようになります。
そして也映子も理人もお互いの気持ちに少しずつ気づき始めた最中、
真於も理人のことを気にするようになり、恋愛模様が動き出します。
真於は理人に会いに行こうとするのだが、踵を返して帰ってしまう。
真於の後姿を見た侑人は『真於は理人に会いに来た』と察して、理人に電話するのだが、
理人にとって真於は既に友人・・・。想いは吹っ切れていた。
そして真於は3人の前から姿を消してしまいます。
真於は病気が進行してバイオリンが弾けなくなっていたのだ。
真於は恋人も、バイオリンも、自分を好きだと言ってくれいてた理人まで失った。
真於のところに見まいに行く3人だが、也映子は理人一人で行くように言う。
理人は『それでは別の意味(恋愛)が生まれてしまう』と言って拒否し、也映子に告白しようとするが、
也映子はその言葉を言わせずに、自分たちとの関係は人間愛で繋がっていると語り、
『人生の1/4を真於を想い続けていた理人が行くべきで、行かなければきっと後悔する』と、強く説得。
理人は真於の元に向かい、
理人を行かせた也映子は幸恵に本音を吐く。
『G線上のあなたと私 8話 告白は11月24日以降』
理人が来たことに戸惑う真於だが、落ち着いて自分が抱えている悩みのことを話して心を楽にする。
理人はいつものカラオケボックスにいる也映子と幸恵に『真於さんはもう大丈夫』だと報告し、
也映子に告白しようとするのだが、也映子がそれを阻止して無理やり飲み会続行。
翌日、義理の姉の芙美から『理人に占いで失恋の相が出ており、告白するなら11月24日以降』と釘を刺される。
別段占いを信じるようなタイプではない理人だが、これをなんとか守りって3人はサンコンに向けて猛練習をする。
3人の家族親類が集まり、いよいよコンサート開幕。
最後の曲の前に、3人はこの1年半のことを語ります。
幸恵は、家族にバイオリンを続けさせてくれたことに改めて感謝を語り、
也映子は、ここに来られなかった真於のことを語り、理人は也映子のその言葉を録音する。
サンコンの打ち上げで理人は溢れる想いを何とか塞き止めて後日理人とデートをすることに。
コンサートが終わって2日後。
バイオリン教室に荷物を受け取りに来た真於は、録音機を一緒に渡される。
録音機から流れる真於への感謝の言葉を聞いて真於は涙を流し、想い出の曲『G線上のアリア』が流れる。
『G線上のあなたと私 9話』
飲みの席ではない日に改めて話があるという理人。
という実は也映子が熱を出してしまい、会えないかと思いきや理人が也映子宅へ突撃。
二人は付き合うことに。
社会人と就活が始まる大学3年生。
お互いに忙しいがなんとか折り合いをつけてきたものの、年齢差の壁が訪れる。
8歳下の男の子の時間を自分が奪っていいものか、と。
一方、幸恵は家族のことで張り詰めていた糸が急激に切れてしまっていた。
娘の受験。義母の介護、夫との仲。
その結果幸恵は家出をしてしまう。
幸恵の娘から電話を受け、也映子と理人は軽く修羅場っていたものの、
二人一緒に幸恵の元に行きます。
『G線上のあなたと私 最終話 10話』
幸恵が家庭でのストレスにより家出をしてしまい、探そうとする也映子と理人だが・・・。
よくよく考えれば幸恵は自分の事情をほとんどしゃべらない人だった。
『自分たちだけでは手におえないかもしれない』
そう考えた二人は北川家へ向かうのだが、すでに北川家は幸恵捜索のために家を出ようとしているところだった。
北川家と合流し、幸恵を見つけて北川家は家庭崩壊の危機を脱する。
一旦は落ち着きを取り戻した也映子と理人だが、也映子から突然「ここから先にはいけない」と言って付き合いを終わらせてしまう。
也映子は幸恵に理人との関係が終わったことを伝える。
しかし幸恵は也映子の言い分に異を唱える。
好きだからこそ苦しんだ也映子の涙を知っているからだ。
理人を静かに呼んで、也映子に気づかせないように本心を語らせて二人は元通り付き合うようになる。
そして1年後。
3人は真於の結婚式の二次会の余興でバイオリンを弾くことになる。
なのだが・・・。
真於は元バイオリン奏者。
結婚式会場には当然音楽関係者も来る。
それだけならまだしも、練習していた曲が結婚式に相応しくない曲であることが判明。
急遽G線上のアリアを演奏することに。
そして大団円。
二人は理人の卒業を機に一緒に住む家を探す。
『G線上のあなたと私』感想
人を好きになるということがどんなことなのか、そして友情とは?というのが分かる。
特に序盤、理人が也映子を叱ったときに出た『好き』に対する持論は、若く、熱く、正しいもので、自分の中の何かを思い起こさせてくれました。
大人になると本音ってなかなか出せなくなり、本音を出しても『若いね』なんて茶化したりされますが、こういう友情に憧れを抱いちゃいますね。
恋愛のシナリオについても今風なアレンジがありつつ、年の差カップルの年の差について真剣に考えている様はなんとも言えなくなりましたね。
『若人の未来を三十路が奪ってもいいものなのか』
確かに相手のことや両親のことを考えるとそうやって考えてしまうものです。
年下と付き合うと、考えずにはいられないことですよね。
その辺もうまーく含めて大団円だったので良かったところ。
タイトル | 『G線上のあなたと私』 |
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ジャンル | ヒューマンドラマ |
制作国 | 日本 |
放送開始日 | 2019年10月15日(火) |
監督 | 菅原伸太郎 |
脚本/原作 | 此元和津也 |