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2017年のアメリカ映画「アフターマス」。
2002年に実際に起きた「ユーバーリンゲン空中衝突事故」を基にした映画。
つまり、飛行機同士の衝突事故ということです。
絶対にあってはならない事故で普通は起こらない事故ですが、様々な偶然が重なっていく様はもう『やめてくれ・・・』と言いたくなる。
この映画の見どころはそんな不幸な事故を経て、主要な登場人物の心の葛藤や、生きることの意義について考えさせられるところだ。
なお、wikiをみたところ事件関係者からは事実と異なると批判している。
そのあたりはwikiおよび関連資料を見て諸兄が判断するところだろう。
それでは、ここから『アフターマス』のあらすじ・ネタバレ・感想を紹介していきます。
Contents
映画『アフターマス』 のあらすじネタバレ
建設現場の現場監督、ローマン・メルニックは妻と娘に会える今夜を楽しみにしていた。
順当にいけば今夜から、そして明日は目いっぱい家族サービスができる予定だ。
時間通りに空港につくのだが2人が乗った飛行機は到着が遅れていた。
係員に到着時間を聞こうとしたところ、別室に案内され、2人が乗った飛行機は前代未聞の空中衝突事故を起こしたことを知る。
係員はローマンに親身になってケアや事故の情報についてを話すのだが、ローマンの耳には入ってこない。
ローマンは飛行機が墜落した現場に向かいボランティアを装って妻と娘の遺体に対面する。
そしてこの事故の真相を究明すべく、動き出すのだ。
なにが重なって起きた事故なのか?
かなり最悪の条件が重なったと言えます。
『悪天候による一部飛行機の進路変更』
『電話回線メンテナンス』
『ワンオペ』
『オペレーターのジェイクの責任感が妙に強かった』
僕としてはワンオペが最大の原因だと思います。
というのも、飛行機と空港のコミュニケーションは可能だったからです。
しかし、割り込んできたオペレーション(悪天候による進路変更)や電話回線メンテナンスによって時間を取られてしまい、
飛行機の位置確認や指示が遅れてしまいました。
映画内での事故の時系列をまとめてみた
映画内のやり取りだけだと正確に把握しづらいので事故時系列をまとめました。
場所はコロンバス空港。
トーマスが夜食を買って管制室から退室しジェイクがワンオペ状態になった辺りから書いていきます。
また、事故とは関係ないオペレーションも書きますが、事故当時の状況をしてもらうためにあえて書きます。
以下時系列。
・カナダ826より連絡。30000フィートから33000フィートへの上昇許可⇒許可
・電話会社のメンテナンス開始。5分ほどつながりにくくなる。
・NA1970 現状高度から3000フィート降下の許可⇒許可
・AX112便 着陸のため、12000から10000フィートへの降下許可⇒確認後折り返し
・別の同僚がEF135が予定外の着陸があるとの連絡。理由は悪天候によるもの。ピッツバーグ空港へその旨連絡せよとジェイクに指示。
・電話メンテナンスの影響でピッツバーグ空港への連絡出来ず。
・AX112便 12000から10000フィートへの降下を許可。高度10000フィート維持を指示
・再度ピッツバーグ空港へ連絡するもやはり連絡出来ず。
・DH616便 10000フィート航行中に連絡が来るが、ジェイクは電話連絡を試していて気づかず応答できず。
・ジェイクはピッツバーグ空港への連絡は不可と判断し、EF135に直接連絡せよと指示。
・DH616便 10000フィート航行中に再連絡連絡。航空機衝突防止装置から降下するよう警告が出ていることを告げるもジェイクは電話連絡を試していて気づかず応答できず。
・DH616便とAX112便の高度と進路が衝突コースであることにジェイクが気づく。
・AX112便 衝突回避のため、10000フィートから6000フィートへの降下を指示。
・AX112便への指示後、ジェイクはピッツバーグ空港へまた連絡。(なぜ?)
・DH616便 応答がないため、機長判断で6000フィートへの降下することを連絡。
・EF135 ピッツバーグ空港への連絡が取れたとジェイクに連絡
・DH616便とAX112便の高度と進路が再び衝突コースであることにジェイクが気づく。
・AX112便に連絡をするも、不通。レーダーからDH616便とAX112便の反応が消える。
以上。時系列でした。
こうしてみると、本当に様々な条件が重なった事故であると描写されています。
だから、何が悪いっていうのがなんとも言えない。
会社からすれば、オペレーションにミスはなかったとしたいはずだし、
ローマンはオペレーションのミスだと言いたいはず。
ジェイクは自分の指示や判断ミスだと思いたいはず。
このあたりの描写は実にうまくできていると思う。
ただし、一連のジェイクの行動については正確だとは思うものの、ジェイク本人が当時何をどう思い、どう生きたのかというものについては脚色されていると思われる。
だから本作は実話をもとにしているものの、監督や脚本家がつけた映画テーマに沿って進行しているのである程度はフィクションの部分が混じっていることを念頭に置いてほしい。
アフターマスの感想 痛みを抱えて生きる人間たちを描く物語
本当に痛ましく救いがない話だ。
残された遺族と事故を引き起こしたオペレーター。この事故に関心を示す人々。マスコミの報道。
誰もかれもが不幸になるという痛ましい物語。
遺族感情からすればオペレーターであるジェイクを許せないだろうし、ジェイクだって自分自身を許せないはず。
しかし、それぞれの登場人物はそれぞれの感情に苦しみながら、生きるためにどうするかについて考えて動きます。
ジェイクに退職を勧める航空会社は正しい。
航空会社を存続させることを第一に考えているお抱えの弁護士たちもまた正しい。
謝罪を要求するローマンもまた正しい。
罪を償いたいと願い、また家族のために生きるために不幸な事故だったと考えるようにしたジェイクもまた正しい。
だから、救いがなく、空しい。
僕としては本作のテーマは『傷を負ってでも生きること』であると思っている。
誰もが正しい・・・というと語弊がありますが、情状に酌量の余地があるため、やはり何が悪いと言えないと思う。
非常に考えさせられる物語ではあるものの、もっと感情面が表に出る人間らしい行動を描いてほしかった。
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タイトル | アフターマス |
---|---|
ジャンル | 飛行機事故、実話 |
制作国 | アメリカ |
上映時間 | 93分 |
日本公開 | 2017年9月16日 |
監督 | エリオット・レスター |
脚本 | ハビエル・グヨン |