
2003年のアメリカ映画「キューブ2」。
無数のキューブ中に閉じ込められた人達が外を目指すという脱出系映画。
1997年のカナダ映画「キューブ」の続編にあたる本作ですが、監督、脚本どころか制作国すら違うため、別物だと思った方がいい。
一応キューブ1を最近見たので続編も・・・ということで見てみましたが、前作のような魅力はない。
後述しますが、続編を勘違いして作ってしまった悪しき典型パターンですね。
暇つぶしという目的で見ない方がいい。
見るのなら、『時間を無駄にしてやるぞ!』という強い決意をもって見る方がいい。
それでは、ここから『キューブ2(映画)』のあらすじ・ネタバレ・感想を紹介していきます。
Contents
映画『キューブ2(映画)』 のあらすじネタバレ
そこは白い立方体のキューブだった。
キューブのそれぞれの面には次のキューブへ続く扉のようなものがあり、それが延々と続いていく。
ケイトを含む7人はそんなキューブ内で出会った。
だが、もっともこのキューブの謎に近いと思われた大佐が自ら死を選んでしまう。
大佐曰く、数字があったのだがそれはもう消えてなくなってしまった。
だから『脱出は不可能』なのだと。
現代科学では到底作成不可能な罠や性質。
閉じ込められた者たちはパニックを起こし、散り散りになりながらも
集まったそれぞれは身の上を明かすのだが、決定的なことはわからない。
ただこの理解不能なキューブを作れる一人の天才「アレックス・トラスク」や武器開発会社の名前が挙がるだけ。
ただ共通するのは、このキューブに何らかの形でかかわっている事だけだった・・・。
キューブ作成者として名前が挙がった天才のアレックス・トラスク
遺伝子工学の粋を集めて作られた人間で、盲目のサーシャがその天才。
サーシャは愛称で女性名だとアレクサンドラになり、アレクサンドラのもう一つの愛称がアレックスです。
キューブの正体
エンディングで少し出てきますが何らかの秘密組織のようなものがキューブを管理しているようです。
しかしその組織は政府がかかわっているかどうかもわからず、正体は不明ですし、キューブをどうやって、何の目的で作ったのかも不明です。
組織の意図も目的もわからず、ただアレックスの持っている記録媒体が狙いでしたーというような唐突な終わり方をします。
キューブ2(映画)の感想 続編を勘違いした典型例
前作キューブの謎や罠をグレードアップすればいいと思ったと言わんばかりの出来栄え。
前作を見なければまだよかったかもしれないけれど、そうもいかない・・・。
だってこれ、名作B級映画「キューブ」の続編ですからね。
どうやっても前作の評価がついて回ります。
パワーアップしているのはキューブの性能面。
これが本当に改悪といってもいい。
簡単に言うと、『次元が違う』。
比喩表現ではなく、次元を超越したような罠になってるんですよ。
キューブ内で重力の向きが違ったり、キューブ自体がワープしたり、見えない壁のようなものが迫ったり。
もう一人の自分がキューブの先に出てきたり、時間の流れが変わったりと・・・
完全にSFです。
前作キューブの、妙に人間臭い罠は一体何だったのか?
ただひたすら理不尽な事象に苦しめられるシーンを94分たっぷりと見せつけられる・・・。
しかもその理不尽なものを作った理由も組織もわからずじまいで「はい!お疲れさまでした」と言わんばかりの突然の衝撃展開&エンドロール。
謎の組織を最後に出せば視聴者は納得するとでも思っているのだろうか。
これだったらむしろ、神とか宇宙人とかそういう類の存在がかかわっていると言ってくれた方がまだマシだ。
良かった点としては、量子学や並行世界などの分野を調べるきっかけになるということだろうか・・・。
いやそれにしても、こんな映画見るくらいならあからさまなB級ネタ系映画を見た方がすがすがしい気分でいられます。
本当に視聴はやめたほうがいいです・・・。
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タイトル | CUBE2(キューブ2) |
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ジャンル | スリル・サバイバル・パニック |
制作国 | アメリカ |
上映時間 | 97分 |
日本公開 | なし |
監督 | アンジェイ・セクラ |
脚本 | ショーン・フッド アーニー・バーバラッシュ ローレン・マクローリン |