
2010年の復讐をテーマにしたアクション映画「ファースター 怒りの銃弾」。
ワイスピシリーズでおなじみのドウェイン・ジョンソン主演の映画です。
とある罪で服役後にその足で兄を殺した男に復讐をしに行くというシンプルな物語。
俳優ドウェイン・ジョンソンのイメージ通りに一本気の通った信念が見どころで、
敵ですらその信念に嫉妬するような展開になっていきます。
それでは、ここから『ファースター 怒りの銃弾』のあらすじ・ネタバレ・見どころ感想を紹介していきます。
映画『ファースター 怒りの銃弾』 のあらすじネタバレ
ドライバー(ドウェイン・ジョンソン)は兄とその仲間たちと銀行を襲撃して大金を手に入れるも、
隠れ家を何者かに襲撃されて兄も仲間たちも殺されてしまう。
自身も頭に銃弾をぶち込まれて死亡するものの、奇跡的に息を吹き返した。
そして銀行強盗の罪で10年。
刑期を終えたドライバーは兄を殺した男の一人の元に直行。
人目もはばからず堂々とオフィスで殺人という復讐を実行する。
復讐の報復を恐れた黒幕はドライバーを殺そうと殺し屋を差し向けるが、
ドライバーは次々と復讐を果たしていく・・・。
だが、黒幕は自身がターゲットになっていないことに気づくと・・・。
復讐の対象は4人+1人
当初、復讐の対象は4人でのちに黒幕である5人目が判明しそれぞれに復讐をしていきます。
ただし、復讐対象の4人のうち、1人だけは熱心な信者となり、人々を救うための活動をしていたために許されるので、
実際に殺されたのは主犯の3人と黒幕の合計4人になります。
各キャラクターの名前について
ある意味目を引くのが主要キャラクターに固有名詞(いわゆる名前)がないこと。
主人公も『ドライバー』ですし、雇われた殺し屋も『キラー』などなど、
立場や肩書きが名前として扱われています。
この反面、サブキャラクターには固有名詞があります。(これが普通ですが)
こういう風にした理由を調べてみましたが、わかりませんでした。
ファースター 怒りの銃弾の見どころと感想
ド直球の復讐の物語。
もう一度あらすじを書きますが、
銀行強盗をしたドライバーたち4人だが、奪った金を別のグループに奪われ、その際ドライバーの仲間2人が死亡。
金の在処を喋ったところで慈悲もなく、ドライバーの兄も殺されてしまい、ドライバーは復讐を決意します。
2行で説明が終わるというネタバレもくそもないほどにシンプルな話。
多分アメリカが『わび』『さび』を表現したらこうなる・・・というような作品。
正直それほど面白さはなく、ただ一人の男の復讐完遂を見届けるだけ。
復讐ものなので多少のアクションはあるが、スーッと終わってしまう。
敵についても魅力は全く皆無といってもよく、カリスマも思想もない小者。
その辺のチンピラとさして変わらない。
そういう意味では設定や背景を壮大にしがちなアメリカ映画にはない潔さを感じる。
見どころを言うならばドウェイン・ジョンソンの演技というよりも、殺し屋役のオリヴァー・ジャクソンの嫉妬の演技。
この殺し屋はユーモラスでありながらも、プロ意識が強く、まじめで誇り高いストイックな性格。
銃撃戦を繰り広げることになるのだが、ドライバーの殺し屋としての格に劣等感を感じて嫉妬するようになります。
この際の嫉妬の演技は注目してもいいと思う。
ただ、この殺し屋はシナリオとは全く関係がなく、いてもいなくてもどうでもいいキャラクター。
だが、逆にそれがいいのかもしれない。
『復讐劇なんていうのは現実的に考えればこんなもんだ』というある意味リアルを感じます。
ドウェイン・ジョンソンが好きなら一度は見てもいいかもしれない。
ですが、ワイルドスピードシリーズみたいな熱いもの期待していたら多分あっけにとられると思う。
ワイスピシリーズのドウェイン・ジョンソンはあの強面でありながらもチャーミングに笑みを零すのが魅力の一つなのですが、
本作のドウェイン・ジョンソンは全く笑わず、復讐鬼然としています。
タイトル | ファースター 怒りの銃弾 |
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ジャンル | アクション・復讐 |
制作国 | アメリカ |
上映時間 | 98分 |
日本公開日 | 日本公開なし。(VODサイトのみ) |
監督 | ジョージ・ティルマン・Jr |
脚本/原作 | トニー・ゲイトン ジョー・ゲイトン |