レクイエム・フォー・ドリーム_サムネ

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2000年のアメリカ映画「レクイエム・フォー・ドリーム」。

 

 

 

 

鬱映画ランキングで検索したら3本の指に入ることの多い本作だが、鬱映画としては期待外れもいいところ。

これを史上屈指の鬱映画だというのならモンスターは一体何なんだという話だ。

 

 

 

ただ、確かに人間が堕ちていき、苦しむ様を的確に描写していくカメラワークや演出は見る者の心を掴んで離さない、1度見れば忘れられないような不思議な印象を抱きました。

 

 

 

作中で幾度となく流れるあの何とも言えない不安や焦燥を煽るBGMの効果も印象的。

 

 

 

こういった演出は桁違いに上手いので一見の価値は充分にあります。

 

 

 

 

ですが、僕としては過大評価だと思っている。

 

 

この映画はクスリで人生をダメにしていく4人を描いたもので、その4人は言ってしまえば自分で蒔いた種。

 

 

つまり直線思考、狭量による自業自得です。

 

 

 

それについては後程持論を述べたいと思います。

 

 

ここから『レクイエム・フォー・ドリーム』のあらすじ・ネタバレ・感想を紹介していきます。

 

映画『レクイエム・フォー・ドリーム』 のあらすじネタバレ

 

主人公のハリーは薬物に依存の男だ。

 

 

その根性は甘ったれているものの、成り上がるという夢と希望を持っていた。

 

 

ある日彼は悪友のタイロンと共に母親の唯一の楽しみであるテレビを質屋に売り払い、いつものように薬物を楽しんでいた。

 

 

だが、ハリーはこの刹那的な生き方を打破するために薬物を自分が楽しむためではなく、商品として捌いて成り上がろうと考える。

 

 

その考えにタイロンは子ども時代に母親に言い放った『偉い人になる』という夢を思い出して賛同。ともに売人として生きることにする。

 

 

ハリーの恋人のマリオンは金持ちの実親とは違う本当の愛情をくれるハリーに心酔していた。

 

 

自分の夢一緒になる将来とを考えてくれるハリーにマリオンは協力するようになる。

 

 

 

 

そして、ハリーの母親、サラはテレビ中毒者だった。

 

 

いつも見ている、夢と希望に満ちた成功者の出るテレビ番組。

 

 

ある日、サラのもとにそのテレビ番組から出演依頼の連絡が来る。

 

 

サラはかつての美しい自分を取り戻すため、亡き夫が好きだと言ってくれたお気に入りのドレスを着て出演することを決意。

 

 

20kg以上のダイエットに取り組むことにする。

 

 

しかし好きなものを好きな時に好きなだけ食べる生活をしていたサラにはダイエットなどできるはずもなかった。

 

 

そのためにサラは友人に医者を紹介してもらい、医者の指導の下薬物を摂取することにする。

 

 

 

 

だが、彼ら彼女らの夢はなかなか上手くいかなかった。

 

 

 

 

薬物の売人として知れ渡ったため、タイロンがドラッグ界隈の抗争に巻き込まれ、警察に拘束されたのだ。

 

 

ハリーはタイロンの保釈金を払ったことで稼いだ金の大半を失ってしまう。

 

 

だが、希望のニュースもあった。純度の極めて高い薬物の取引があるというのだ。

 

 

しかしその取引には大金が必要だった。

 

 

ハリーはマリオンに『将来のため』だと説得し、マリオンは望んでもいない相手とチョメチョメをすることに。

 

 

 

しかし、せっかく取引に臨めるだけの金を得たものの、取引の現場にて客の一人が暴走。

 

 

薬は手に入らなかった。

 

 

 

 

取引の失敗や望んでもいない相手とチョメチョメをしたことでマリオンの精神は壊れはじめ、同時にハリーの精神も限界に達して喧嘩。

 

 

 

ハリーはろくでなしと評判の相手の電話番号をマリオンに紹介し、出ていってしまう。

 

 

 

一方でハリーは薬物を腕に注射してより強い快楽を得ていた。

 

 

そしてハリーは薬物を直接仕入れるためにフロリダに行こうとタイロンを誘う。

 

 

だが、度重なる薬物接種や下手な注射によってハリーの腕は壊死していたのだ。

 

 

残されたマリオンも、ハリーのいない寂しさを紛らわすためにろくでなしに連絡を取ってしまう。

 

 

 

 

一方母親も悲惨な状況だった。

 

 

最初こそ順調に体重を減らし、番組出演の承諾用紙も返送して順風満帆だったのだが、

 

 

ダイエットのために医者の指導の下で薬を摂取していったが体重が落ちなくなったことで自ら薬の量を増やしていた。

 

 

もう少しでお気に入りのドレスを着れる・・・。

 

 

 

だが、冷蔵庫が暴れだすというような強い幻覚を見始めることになった。

 

 

彼女はテレビ番組の報道局の住所へ突撃し、『一体いつになったら出演できるのか』を聞きに行く。

 

 

 

 

下手な素人注射で腕が壊死、重度の薬物依存になったハリー。

 

 

ハリーを心配して病院に行ったタイロンは逮捕。

 

 

マリオンはハリーのいない寂しさを紛らわすために望んでもいない場所で裸体を晒す。

 

 

サラはテレビ出演を求めた結果重度の薬物中毒で精神錯乱。

 

 

 

 

彼らと彼女らの地獄が始まる・・・・。

 

 

 

4人の結末を簡潔にネタバレ

 

主人公ハリーは腕を切断することになり、そしてマリオンとも別れることになりました。

 

 

薬物中毒でしたが、マリオンとの絆だけは本当だったようで、最後のマリオンとの電話で、内容こそ恋人同士の会いたい、会いに行くよというようなものでしたが、『もうあのころには戻れない』と悟っていました。

 

 

 

タイロンはハリーを死なせないためにハリーを病院につ入れていき、薬物中毒者であることがバレて収監。

刑務作業をしながら、母親との想い出を胸に絶望するようになります。

 

 

 

マリオンは体をおもちゃにされようとも、自分を必要としてくれる場所に身を捧げるようになります。

 

かつてその場所にはハリーがいたが、ハリーとはもう二度と会えないことを悟り、寂しさを紛らわせるために薬に溺れて精神が壊れてしまいました。

 

 

 

サラは重度の薬物中毒によって精神錯乱を起こし、病院で拷問のような治療の末、治療不可能とされます。

 

 

サラは普通の人なのになぜ落ちていった?

 

作中では普通のお母さんみたいなサラでしたが、親としての役目を半ば放棄していました。

(すでに独立したハリーの面倒を見る必要はありませんが、親であることは永遠に変わらないからです)

 

 

サラは家に一人きりにいる孤独から虚しさを感じており、テレビ番組を見て

『息子に愛されたい、周囲から認められたい』と願うようになります。

 

 

そして、医者から満腹感、充足感を得られる薬(おそらく覚せい剤)を処方され、それが利かなくなると医者の指示を無視した服用量となり、廃人になっていきます。

 

 

サラだけはほぼ完全な被害者でちょっと違うかもしれないが、それでも自身の在り方の選択、責任を放棄していたのは間違いありません。

 

 

なお、医者から処方された薬について、調べたところ該当するのは覚せい剤。

 

 

覚せい剤というと聞こえがものすごく悪いのでアンフェタミンと言い換えましょう。

 

 

このアンフェタミンについて処方される場合があります。

 

 

ただし、痩身目的で処方されることはないため、違法な処方だと思われます。

 

 

 

サラが見ていた番組からの出演オファーは一体なんだったのか?

 

出演オファー自体は本当のことです。

 

 

ですが、番組からの契約書を受け取ったもののその後のやり取りはなかったため、

 

 

出演スケジュールが決まっていなかったのだと思われます。

 

 

ハリーとタイロンが堕ちた理由は似た者同士だったから

 

この二人に共通していたのは母親から過剰な愛情を受けていたことにあります。

 

 

二人が薬を使用した際には必ずと言っていいほど母親とのエピソードが出てきます。

 

 

薬がもたらす効果とは至上の喜び、何物にも負けない万能感です。

 

 

 

 

この万能感は母親からの無償の愛を感じた際に似ており、それを感じるために二人は薬物に手を出していたとも言えます。

 

 

 

ピンチになれば薬に手を出し万能感を手に入れる・・・。

 

 

これがどういう人間かというと、努力できない人間です。

 

 

そもそも万能感ばっかり味わっている人間なので努力のドの字もわかっていません。

 

 

 

 

作中二人は堅気の仕事をするという選択肢がハナッからありませんでした。

 

 

通常であれば努力して堅気になろうとするものですが、

 

 

二人は薬物の量をかさましして売るという安易な手段を取りました。

 

 

これが二人が落ちていった理由であり、似た者同士だったという理由でもあります。

 

 

マリオンがハリーに依存した理由と堕ちた理由。

 

親からの愛情を受けられなかったです。

 

 

マリオンは親からの支援で暮らしており、それが通常であれば親からの愛情ともとれるのですが、

 

 

子どもは、求める愛情と違った場合、それを愛情だと感じることはできません。

 

 

マリオンはその典型例で、序盤に「お金なんてそんなの・・・」というセリフを吐いていることがそれを証明しています。

 

 

 

 

しかし、ハリーだけはマリオンに真の愛情を、つまりマリオンが求めている愛情を注ぎます。

 

 

マリオンのデザインセンスを認め、アパレルショップを作ろうといったハリーの提案はマリオンの心を満たすのに充分な愛情を秘めていました。

 

 

 

常に自分のそばで愛情を与えてくれるハリーに、マリオンは心酔し、マリオンのためならばと売春をしてお金を用意しました。

 

 

 

ですが、これはマリオン本人だけでなく、ハリー本人も『間違ったこと』だと感じており、二人はともに余所余所しい態度をとってしまいます。

 

 

 

不安感じるようになったマリオンは薬物に走るようになります。

 

 

そしてハリーが二度と会えないところ(刑務所)に行ってしまったことで、

 

 

マリオンは愛情を求めるために、薬に依存するようになります。

 

 

 

レクイエム・フォー・ドリーム(映画)の感想 大げさに評価されている作品。学生時代に見た『薬物の恐怖』映像のほうがよほど傑作

 

鬱映画ランキングで必ず上位に来る本作『レクイエム・フォー・ドリーム』。

 

 

人によっては『最高峰の鬱映画だ!』というのだが、

 

 

僕としては世間で言われるほどの鬱さは感じませんでした。

 

 

というのも、作中の4人は全員もれなく責任放棄の上の自業自得だからです。

 

 

 

 

4人はそれぞれ責任放棄に対するツケを破滅という対価で支払っているだけなので、単なる4つの不幸エピソードを見ているような気分です。

 

 

 

「いや・・・そうなるでしょうよ」

 

 

 

呆れるだけです。

 

 

 

それから過大評価といったことに対して理由を書いていきます。

 

 

この作品は薬物の恐怖や中毒、依存、薬物に頼る人間心理という前提知識を持った人でないと真の意味で理解できません。

 

 

ただ、『薬物中毒者の末路』を見ていくだけの映画になります。

 

 

学生時代に『薬物の恐怖』というような映像を皆さん見たことがあると思いますが、それと同レベルです。

 

 

 

あれを映画にし、エンターテインメント性を加えたのがこの作品です。

 

 

 

というか、エンターテインメント性を加えて、薬物の売人という縁遠そうな存在を主人公にしたせいで、ものすごく分かりづらい映画になり下がっている。

 

 

 

 

様々な前提知識があれば良作だと思うんですけどね・・・。

 

 

でも本作に込めたメッセージ性を分かりづらくしているので、やはり凡作と言わざるを得ない。

 

 

映像や演出、知ってたら『なるほど』と思える描写は神がかっているのですごいとは思うんですが、もう少しわかりやすく作るべきだったと思います。

 

 

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レクイエム・フォー・ドリーム_サムネ

 

 

タイトル レクイエム・フォー・ドリーム
ジャンル 鬱、ヒューマンドラマ、ドラッグ
制作国 アメリカ
上映時間 101分
日本公開 U-NEXTで視聴可能
監督 ダーレン・アロノフスキー
脚本 ヒューバート・セルビー・ジュニア
ダーレン・アロノフスキー

 

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