
2007年のアメリカ映画「ルビー・スパークス」。
人気小説家だが絶賛スランプ中の主人公の前に現れた謎の美女。彼女に夢中になるのだが、その彼女には特徴があった。
とにかく彼女は自分の理想そのものだったからだ。
彼が文字を書き込むと彼女はその通りに行動を起こす・・・。
彼は彼女をコントロールするようになるのだが、満たされるようで満たされない欲求に葛藤するようになる・・・。
という醜い自己満足をぶつけながら真の愛に気づくという恋愛映画です!
それでは、ここから『ルビー・スパークス』のあらすじ・ネタバレ・見どころ感想を紹介していきます。
映画『ルビー・スパークス』 のあらすじネタバレ
主人公のカルヴィンは天才と呼ばれる小説家だったが、スランプに陥っていた。
ある日カルヴィンはセラピストに勧められて『理想の女の子』を主人公にした小説を書くことにした。
これ以降カルヴィンの目の前にはその理想の女の子『ルビー・スパークス』が現実に現れるようになる。
ルビーは自由奔放でいて情熱的で欲望に忠実。まさにカルヴィンが想い描いていたものそのものだった。
とうとう頭がおかしくなったのだと考えるカルヴィンだが。それは本物の人間・・・。
兄のハリーはカルヴィンの妄想だと一笑に付したが確かに存在していた。そこで頭のおかしいファンが小説の登場人物になって押しかけてきたのだと考えるのだが、
検証のために書いた小説の内容がそのまま現実になったので信じることにする。
ルビーとの生活は楽しいもので刺激的だった。
その生活を壊したくないカルヴィンは小説の続きを書くのをやめてしまう。
しばらくは楽しい生活が続くのだが、社交性レベルカンストのルビーと社交性レベル1のカルヴィン。
生き方も考え方も違う二人の間にはいつしか溝のようなものができてしまう。
カルヴィンは事態を収拾しようとするのだが、それは醜い理想を押し付けるというおぞましい結果だった。
そしてついに、ルビーに真実を伝えてしまい・・・。
ルビー・スパークスの結末は?
カルヴィンはルビーに真実を伝えたのは彼女を自由にするためでした。
小説にてルビーを自由にするという結末を書き、ルビーの部屋の前に物語を置いた翌日。
ルビーは煙のように消えてしまっていました。
喪失感に苛まれるカルヴィンですが、ルビーとの出会いを小説にしようと決意します。
ルビー本人につながるような情報は伏せ、心を込め、大切に書き、ついに出版。
タイトルは『ガールフレンド』。
この小説によりカルヴィンは再び脚光を浴びるようになります。
そしてある日のこと、カルビンは犬の散歩中にとある女性と出会います。
ルビーそっくりの彼女。彼女はガールフレンドを読んでおり、二人は出会いなおします。
彼女はルビー本人なのか?
まるで初対面のように話す二人ですが、「やり直せる?」と聞いており、
初対面で、しかも会話の流れ的にこのセリフを言うのは違和感があるため、ルビー本人であることが予想できます。
ルビー・スパークス(映画)の見どころと感想
ものすごく切なく、共感してしまう恋愛映画でした。
特に恋愛の描写が目を覆いたくなるほどその通りで、見るのが軽く辛いくらいに思えました。
恋愛って最初は燃え上がって楽しいですがそのあとは倦怠期が来るじゃないですか?
それをなんとかするためにどうするか?そう『距離を置く』んですよね。
これはいい面、悪い面が等しく存在します。
お互いを傷つけないちょうどいい居心地のいい距離感が生まれたりしますし、
それを誤れば、片方がその距離感に孤独を感じるようになります。
このあたりの描写が生々しく、異様に上手い。
お互いを『尊重』することの本当の意味。
恋愛は一人ではできないこと。
恋に悩み苦しんだらこの映画をまた見たい。
そう思える作品でした。
タイトル | ルビー・スパークス |
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ジャンル | 恋愛、コメディ |
制作国 | アメリカ |
上映時間 | 104分 |
日本公開日 | 2012年12月15日 |
監督 | ジョナサン・デイトン ヴァレリー・ファリス |
脚本 | ゾーイ・カザン |