
ロバート・デニーロ主演のクライム系映画「タクシードライバー」
『この街の汚れを流す雨はいつ振るんだ?』そう、雨は自分で降らすことができる。
このぺージではタクシードライバーのあらすじネタバレ・感想、登場人物を紹介します!
Contents
映画『タクシードライバー』のあらすじネタバレ
『起』無気力な男トラビス。無気力な日常に頭を悩ませていた
ある日一人の男・トラビスがタクシー事務所にやってきます。不眠症だという彼はタクシードライバーを志望します。
面接で学歴や軍歴、健康状態などを聞かれ、ついにめでたくタクシードライバーになれました。
働きぶりはまじめで、週に350ドルは稼ぐ。ただすべてに対して無気力でいました。
正体不明の頭痛はいつもトラビスを苦しめており、彼はこの無気力な日常を抜け出すきっかけを欲していました。
『承』ベツィに惹かれたトラビス。自暴自棄になりはじめ…
ある日トラビスはベツィという政治事務所で働く女性を見つけます。
ベツィはたくさんの人に囲まれていましたが、どこか寂しそうで、トラビスは衝動的に彼女に話しかけました。
『君は孤独だ、そして僕らは惹かれあった』と語り、デートまでするものの、
彼女は機嫌を損ねてしまい、連絡も取れなくなりました。
トラビスは事務所に行って彼女に罵詈雑言をのたまい絶交を宣言します。
また孤独な生活に戻り、頭痛は一向に治らず。
そしてトラビスはアンディと名乗る武器商人の男と知り合いになり、44マグナムやワルサーP38を含む4丁の銃を購入し、
なまった体を鍛えなおします。
自暴自棄になったトラビスはベツィが所属している事務所の大統領候補のパラダインを暗殺しようとしますが、
SPに気づかれて断念して逃亡。
再び無気力な日常に戻りました。
『転』アイリスに救いをもたらすために
ある日、トラビスはアイリスという売春をしている少女と出会います。
アイリスはトラビスのタクシーに乗って逃げようとした少女で、
トラビスは彼女が『救いを求めている』と察して彼女に近づきます。
家が嫌で逃げ出したというアイリスはここでスポーツという男に誘われて売春婦のまねごとをさせられていました。
彼女の事情を聴き、意思確認をするも、彼女はトラビスの話に耳を傾けようとはしない。
トラビスはアイリスを救う決意をします。スポーツの腹を銃で撃ち、そしてホテルに乗り込み、関係者を撃ち、ナイフで刺して殺していきます。トラビス自身も重傷を負い、駆け付けた警官達の前で、気を失います。
『結』頭痛の正体が分かったトラビスは再びいつもの日常へ
瀕死の重傷から生還したトラビス。彼にはアイリスの祖父から手紙が届いていました。トラビスへの感謝にあふれた手紙で、その手紙にはアイリスが真面目に学校に通っていることも書かれていました。
頭痛の正体が分かったトラビスはタクシードライバーとしていつもの日常に戻りました。
そしてある夜、ベツィが彼の車に乗り込みます。憑き物が落ちた様に穏やかに笑み、会話をするトラビスは笑顔でベツィを見送るのです。
タクシードライバーの感想 この作品のテーマは『雨は自分で降らせることができる』
ロバート・デニーロの個性的なコミュ障の演技に惹きつけられはしましたが、内面の描写がなんだかあいまいで、ただただ危うい人間が事件を起こした。というような展開でした。
ですが、最後のエンディングを見ると、なぜ本題が『タクシードライバー』なのかがわかってきます。
トラビスは根の性格が正義で、描かれていませんが、おそらく戦争でストレスを抱えていたと考えられます。
それが頭痛の原因でした。退役したものの、はっきりしない何かに悩まされるトラビスは、
不眠症による影響からタクシードライバーという職業を選びますが、
街中を走り回るタクシードライバーは街に住む人間の悪意、悪徳、身勝手さなど、汚さをずっと見てしまうことになります。
これでは頭痛など治るはずもありません。彼は衝動に駆られて銃を手に取り体を鍛えます。そして一人の少女を救ったことによって彼の抱えていた悩みは解決します。
彼の悩みは作中序盤でたびたび言っていた『この街の汚れを流してくれる雨はいつ振るんだ』という台詞そのもので、
トラビスはアイリスを救ったことにより、『雨は自分の力で降らせることができる』と知ったのです。
エンディングを見てようやくこの映画のテーマが見えてすっきりしました。
鬱になったり、自暴自棄になったらまた見てみたいと思います。
タクシードライバー | |
ジャンル | スリル、クライム |
制作国 | アメリカ(コロンビア作成) |
上映時間 | 113分 |
日本公開日 | 1976年9月18日 |