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1962年のアメリカ映画「アラバマ物語」。
1960年に発表された同名小説『アラバマ物語』が原作であり、その作者の1932年の実体験をもとにされた映画。
当時の社会の『当たり前』というものの無情さを作者のハーパー・リー(作中の女の子・スカウト)の視点で描かれている社会派ドラマです。
子どもながらの視点でそういった不条理を見ると、ハッとするものもあってとても考えさせられます。
この記事では『アラバマ物語』の見どころと感想を紹介します。
映画『アラバマ物語』 のあらすじネタバレ
1932年のアメリカ・アラバマ州。
7歳になるスカウトは兄のジェムと穏やかで博識な父アティカスと3人で暮らしていました。
ある日父アティカスは、白人女性暴行の罪で訴えられた黒人青年・トムの弁護の依頼を引き受けます。
スカウトとジェムは父の様子や父に絡んでくる大人たちを見て、この世にはどうにもならないものがあると知っていきます。
そして裁判の当日。
スカウトやジェムもその傍聴席につき、父アティカスの弁護はもちろん、様々なやり取りを目にし、
トムは何一つ悪いことをしていないことを察します。
しかし、この裁判の結果は二人にとって残念なものでした・・・。
『アラバマ物語』の感想 子供の頃に忘れていた物を呼び起こしてくれる傑作
原作者の当時の視点・・・つまり子供の視点から映画が作られており、
所謂、昨今流行の裁判大逆転劇ものではありません。
裁判の結論を語ると敗訴ですし、被告人であるトムも、この結果に絶望して亡くなるという結果になります。
ですがこの物語が言いたいのはそこではなく、子どもの視点から見た『世の中』という広義的なもので、
しいては、そこに潜む世の不条理とされるものです。
父親は高潔な人物であり、落ち着いて物事を判断できる正義の弁護士です。
ですが、世の中には父親のような人物ばかりではなく、
ゲスとしか言いようがない人間もいますし、そんなゲスに唆された愚かな人間もいます。
今作の見どころはそんな理不尽な世界を子どもの視点で垣間見るという点。
特に印象的だったのは、裁判前夜のスカウトの振る舞いです。
このシーンは幼いながらも父親であるアティカスが大変な決意を持っていることを察したジェムやスカウトたちが、
父親の後をこっそりと追いかけ、そして大勢の大人たち(被告人であるトムを敵視している大人たち)に取り囲まれるところを目撃しました。
大人たちは銃を持っており、状況は剣呑そのもの・・・。
アティカスを守るためにジェムたちはアティカスの元に駆け寄るのですが、
スカウトがそんな大人たちを退かせます。
スカウトは作中でただ父親から聞かされたことを、オウム返しのように語るだけだったのですが。
大人たちは、良識を持った大人のように話すスカウトの話を聞き、冷静さを取り戻すことに成功します。
それは子どものスカウトだからこそ成しえたことで、仮にアティカスが同じことをしても、大人たちを退かせることは絶対にできませんでした。
それは『相手を気遣うこと』、『褒めること』。
大人たちは『子ども』という純粋生命ともいえるスカウトの言葉を聞いて、自分たちがやろうとしていたことの醜さを知ります。
またそんなスカウトを育てた父アティカスの教育も素晴らしいものがありました。
特に『妥協』という協調性についてめちゃくちゃうまく説明していました。
作中では『お互いに歩み寄ること』であると説明し、かつ『自分自身もうまく立ち回るコツ』だと教えます。
かりに自分が7歳の子供に教えるとしたらもっと現実的で冷めたような教え方をしてしまったでしょう。
これは一例ですが、アティカスの教育方針もまた本作の重要な見どころであると言えます。
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タイトル | アラバマ物語 |
---|---|
ジャンル | 実話、免罪、史実 |
制作国 | アメリカ |
上映時間 | 129分 |
日本公開 | なし。(VODサイト視聴をお勧め) |
監督 | ロバート・マリガン |
脚本 | ホートン・フート |