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2015年のアメリカ映画「WILD CARD ワイルドカード 」。
元恋人の復讐のために復讐を手伝うも、背後のヤバい組織に目をつけられるというアクション要素を入れたクライムスリラー映画。
なんとも評しがたい作品でアクション映画やストーリーに重きを置いて見るとつまらないと思う。
でも、『ワイルドカード』という意味で見るとすごくよく出来た作品だと思うし、必要な人が見れば本作は何度でも見返したいバイブルにすらなりうると思う。
生き方を変えるっていうのが本作のテーマになります。
それでは、ここから『WILD CARD ワイルドカード 』のあらすじ・ネタバレ・感想を紹介していきます。
映画『WILD CARD ワイルドカード 』 のあらすじネタバレ
自堕落に生きている元兵士のニックはラスベガスで用心棒をしていた。
また、依頼があれば恋愛成就のためにやれら役をすることもあり、良くも悪くも、頼られる男だった。
ある日、誰かに襲われて瀕死の重傷を負わされたニックの元恋人のホリーから連絡が来る。
彼女は知らない男にレイプされ、病院の救急センター前に投げ捨てられたという。
ホリーの依頼は復讐だった。
ニックはホリーの依頼を断りつつも調査をして、相手がイタリアマフィアのボスの息子であることを知る。
しかしニックはホリーの言うとおりこの暴漢に制裁を与え、ホリー自身の手で復讐を達成させる。
しかしこの件で相手はニックに復讐しようと執念を燃やすのだ。
WILD CARD ワイルドカード の感想 考察 タイトルのつけ方が絶妙にうまい哲学を込めた傑作
ストーリー自体はなんというか普通・・・いや普通以下で、文字にすれば陳腐にすら思う。
でも、そんな陳腐なストーリーもジェイソン・ステイサムのアウトローな演技で魅せる作りになってる映画。
ジェイソン・ステイサム扮するニックの掴み処のない、けれどもはっきりと示す存在感はすごくポイントが高い。
というか、ストーリーを愉しむというよりも、ニックのワイルドカードっぷりを楽しむ映画ですねこれ。
タイトルの『ワイルドカード』とはよく言ったもので、ものすごく作風に相応しい。
カードゲームでのワイルドカードは『何にでもなれる万能カード』のことを指しており、
人や集団の中でいうと、集団に属していながらも、属していない。実と不実を両立させた存在を指します。
ニックは作中でよく嘘を吐くのですが、これがまさしくワイルドカードといってもいい絶妙な言動、行動を取ります。
ワイルドカードは騙しでもなければ、真実でもありません。受け取り側が都合よく解釈できる存在です。
例えばニックは冒頭に暴漢を装った商売をして、それが予想以上にうまく運んだ結果ボーナスをもらいましたが、既定した料金しか受け取りませんでした。
あれだけ金が欲しいと願っているニックが、そうしなかったというのがポイントです。
全額受け取っていれば依頼主はただ単にニックに感謝をして終わるだけですが、
半分だけ受け取ったので、依頼主は感謝だけでなく、別の感情を抱くことになります。
つまり、都合のいい解釈をすることになります。
重ねて言いますが本作の本当の魅力はストーリーやアクションではなく、ワイルドカード然としたニックの生き方です。
ストーリーを楽しもうとすると意味わからない、消化不良な尻切れトンボになりますし、
アクションだけを見るとスタイリッシュとはいえ小物な悪党をぶっ飛ばすだけなのでさして面白くない。
ワイルドカードの意味に立ち返ってみると、この映画がなぜこういうシナリオ、演出、キャラクターなのかが分かってきます。
ワイルドカードは何にでもなれますが、別の言い方をすると、何かですらありません。
しかし、自らが自分の在り方を決めることで、ワイルドカードという存在からは脱却することになります。
50万ドルの小切手と航空券を受け取ったのが、ニックにとってワイルドカードな自分とお別れするという象徴です。
受け身だったニックが初めて主体的に行動をしたのです。
たったそれだけの映画ですが、非常に強く心に残る映画だと思います。
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タイトル | ワイルドカード (映画) |
---|---|
ジャンル | クライムスリラー、アクション |
制作国 | アメリカ |
上映時間 | 92分 |
日本公開 | 2015年1月31日 |
監督 | サイモン・ウェスト |
脚本・原作 | ウィリアム・ゴールドマン『Heat』 |