クワイエット・プレイス 破られた沈黙 ネタバレ感想 | 世界観の広がりと親から子へと継承したものを描いた良い続編

2021年のアメリカ映画「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」。

音を立てたら超絶戦闘力を持つ何かが現れるというサイレントサバイバルホラー。

 

赤ん坊を連れて大丈夫か？

安住の地はあるのか？

 

文明が壊れた世界でこの一家が静かにお外を歩いていきます。

世界観を少しだけ広げた続編になり、

『何か』がなんなのかは少しだけ語られるものの、『何か』に対する反逆は語られないので注意。

 

この記事では「クワイエット・プレイス 破られた沈黙 」のあらすじ・ネタバレ・感想を紹介していきます。

 

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アボット一家は外の世界に出ざるを得なかった。

リーとボーを喪い、セーフゾーンも何かとの戦いで壊滅して復旧は困難だからだ。

一縷の希望を求めて外の世界で安住の地を求めてイヴリンは赤ん坊とリーガン、マーカスを連れてひたひたと静かに歩き始める。

 

線路沿いに歩いた先で建物を見つけてそこに入るが、すでにそこには誰かがいたようで、トラップが発動。

急いで逃げるのだが、マーカスがトラばさみの罠にかかって絶叫。

 

何かが襲い掛かり、リーガンはハウリング音を鳴らして弱点を露出させ、イヴリンが銃撃して仕留めます。

その様子を見ていた建物の主エメットはイヴリンたちを安全な地下拠点に連れて行って保護をします。

 

そこには焼却炉があり、密閉すると空気がなくなるが、鉄壁の防御力がありました。

マーカスは生存者を探すためにラジオを聞いていると「ビヨンド・ザ・シー」が流れ、

他にも生存者がいて、人類が生存可能な拠点があることを知る。

 

亡き父リーが求めていた場所。

リーガンはラジオで聞き続けてとマーカスに頼み、その場所に勇み足で行ってしまう。

イヴリンはエメットに連れ戻すように頼み込み、家族を喪って絶望していたエメットはリーガンを迎えに行く。

 

残ったイヴリンはマーカスの治療のための薬と赤ん坊のための酸素ボンベを調達しに行くのだが、

何かは彼らのほんの些細な音を聞きつけて襲い掛かろうとしていたのだ。

 

一方リーガンとエメットは合流するのだが、道中でこの世界を生き残った人々からの手痛い攻撃を受けてしまう。

キーワードはラジオだ。

 

 

クワイエット・プレイス 破られた沈黙 まとめ表

タイトル	クワイエット・プレイス 破られた沈黙
ポスター
ジャンル	サバイバル、ホラー
制作国	アメリカ
上映時間	97分
日本公開	2021年6月18日
監督	ジョン・クラシンスキー
脚本 / 原作	ジョン・クラシンスキー
メインキャスト	エヴリン・アボット(演：エミリー・ブラント) エメット(演：キリアン・マーフィ) リーガン・アボット(演：ミリセント・シモンズ) マーカス・アボット(演：ノア・ジュープ) 謎の生存者(演：ジャイモン・フンスー) リー・アボット(演：ジョン・クラシンスキー) スクート・マクネイリー オキエリエテ・オナオドワン
公式サイト	IMDbサイトはこちら
wikipedia	クワイエット・プレイス 破られた沈黙｜出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
映画予告

 

賛否がありそうな続編だったが続編として充分に楽しむことが出来て満足だ。

 

まず素晴らしかったのは、リーから子のリーガンへと主役が交代した展開。

前作のリーの勇気と希望、愛情をしっかりとリーガンは継承していて、

このディストピアな世界でも変わらぬ真理、あるべき歴史としてとても力強く、頼もしさを感じました。

 

前作は「音を立ててはいけない」というもの珍しさによる加点があったのだが、

今作はその世界観に加え、前作を超えるつもりで展開した良い続編だったと思う。

 

作中イヴリンとリーガンの二手に分かれたサバイバルを描いたことで、

本作の世界設定の根幹をきちんと活かしていたし、勇気と希望と絆も描かれていました。

 

以上が続編として充分に楽しめた点になります。

 

悪かった点としては展開がわざとらしかったことか。

イヴリンとリーガンの二つの展開でシンクロさせるようにしていたのだが、「へー」くらいの感想しか抱けなかった。

 

これがクリストファー・ノーランだったらもっとすごかったと思うのだが、

ノーラン監督は人間を辞めたレベルの天才ですし。それを期待するのは酷だろう。

 

続編としては前作をしっかりと超えるものに仕上げているし、

物語の起承転結、世界観の広がり、テーマ、人間の普遍性もちゃんと書けていました。

 

ぜひこの調子でPART3を描いてほしいと思う。

きっといいシリーズになると期待しています。

 

 

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