2022年の乙女ゲーの世界を舞台にしたファンタジー・SFの春アニメ「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です」。
パッケージからほとばしるナニカに惹かれて視聴すると「あれ?なんだこれ超面白い」。
所謂乙女ゲー特有の『っぽいところ』やゲームにありがちなごちゃまぜ要素を痛烈に皮肉ってて笑いがこらえきれない。
控えめに言ってもおススメなので、
そこでこの記事ではそんな本作の面白いところをを紹介していきます。
Contents
乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 設定がごちゃごちゃしているところが面白い
ゲームに必ずあるのが、シナリオの進行や各種のイベント。
いわゆる、ご都合主義がこの作品のポイント。
ありがちなご都合主義的展開を真っ向から描いて、それを一刀両断にぶった切っている。
1話を思い出してほしい。
「なんでこいつ(ヒロイン)自分の国の王子様を知らないんだよ。あり得ないだろ」
確かに知らないほうがおかしい(笑)
まるでプレイヤーであるかのようにツッコんでくれて主人公の鋭さが大変気持ちが良い(笑)
そんな主人公の魂の叫びのようなものが、
読者・視聴者に最高の共感を与えている。
こんな感じでご都合主義を描くから、作品としての広がり・展開に無理がなく、
『都合のいい設定』をメチャクチャ上手く使っているところが本作最高の魅力だと思う。
登場キャラクターの設定の天然っぷりが秀逸
まずは攻略対象の5人だろう。
それぞれがThe 乙女ゲーのテンプレなの性格。
いい歳した青年達だが、とにかく頭が足りない。
そりゃあ王子様と言えるキャラ達だからかっこいいところだけを盛り込んだ作りこみになっているのは当たり前だが、
主人公のツッコミの餌食になっている。
しかし、とことんまで素直なので、後半は応援したくなるくらいいい奴らになっていく。
ちなみにマリエがブチ切れて稼いで来るまで帰ってくるなと言われたエピソード(アニメだと2期の内容になると思う)もおススメ。
ユリウスが明後日の方向に進化していきます。
アニメの絵柄のクセが強すぎて逆にいい。漫画版と違う理由は?
漫画版となろう版の絵柄に対し、アニメ版の絵柄があまりにも違い過ぎる。
等身の高さキラキラした瞳。長いまつ毛などなど、
まるで一昔前の乙女ゲーのジャケットだ。
賛否あると思うのだが、この作品は乙女ゲーを舞台にしているため、
むしろアニメ版を正とするべきだろう。
だってこの作品、男性目線で乙女ゲーにツッコミを入れるのがテーマだもん(笑)
狙ってこの絵柄にしたと思うし、決定した人に惜しみない称賛を送りたい。
今後、主人公はどうなる?超スピード出世を余儀なくされて・・・
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良縁に恵まれて領地に引きこもって生活するのを夢見る主人公ですが。
主人公の遺物の力があまりに大きすぎるために、その力を計る目的で仕事を押し付けられ、
現実でいう、『続編』やら『2』の舞台へと放り込まれることになります。
その結果、島耕作が遅く思えるほどの超スピード出世を繰り返し、
伯爵へ、侯爵へ、さらには公爵へ、やがては王になってしまいます。
なんでこんな出世するのかと言うと、王に嫌われているからです。
王とは初対面時点から「こいつクズだな」とお互いに察して腹の底ではひたすらに嫌い合っています。
王は主人公が出世や責任で苦しむさまを眺めて楽しみ、原作最終話辺りになると、国家の混乱を上手く利用して、
国王の座を主人公に押し付けて、ニヤニヤしながら退場していきます。
この2人のやり取りは腹黒同士の戦いのようにも見えてかなりおもしろいです。
マリエはどうなる?ハンサムニートと幸せになれるのか?
シナリオを知ってるがゆえにビッグウェーブに乗ったマリエだが、
主人公に邪魔をされ、気付けば5人のハンサムニートを養うことになってしまう。
性格は悪いが人よりちょっとわがままで正直なだけで、世話焼きの苦労人体質であることが分かります。
まぁしかし共和国編(テレビアニメ2期があるとしたらこれになる)で
ついにブチ切れて5人を追い出したりもしますが、逆に5人の成長を助けることにもつながって結果オーライ。
結果的に、もう一人の主人公と言ってもいい活躍をしていきます。
最終話では、色々やらかしたものの、持ち前の面倒見の良さと根性で乗り切り、
5人と幸せに暮らすことになります。
なろう原作を最後まで読むと、評価が一転して、超好きなキャラクターに変わると思う。
お気に入りのエピソードは第三章「運命」
アロガンツが登場するのは
— 三嶋与夢@「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です」アニメ放送中! (@kazukurai) January 19, 2022
【乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です】
こちらは 2022年4月 にアニメが放映となっております。#モブせか#三嶋与夢#乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です pic.twitter.com/dEbMwIgzGm
超お勧めのお笑い回は 第三章『運命』。本作最大の超大爆笑回になると思う。
内容は公国との戦争で、切り札の一つともいえる『王家の船』。
この船を起動するのにゲーム的な条件、ヒロインと攻略対象の『好感度』があります。
しかし、マリエが本来の流れを妨害しまくったせいで混迷を極めることになります。
愛を数値化し、一定点数であれば起動するという
ジョークグッズのような機能が採用されており、
マリエと5人の攻略対象で起動を試みるのだが、
5人はもれなく高得点であるのに対し、
マリエは贅沢三昧のために5人に近づいたせいもあってか、好感度が壊滅的に低い。
しかもその酷い有様をジョークグッズの酷評機能が笑いに変えていきます。
アニメでもやると思うが、超お勧めのシーンなので必見。
多分海外の反応系の動画も出ると思う。
また、それだけでも面白かったがこの話のオチは綺麗につけられる。
文字だけでこれだけ笑ったのは久しぶりです。
漫画版「モブセカ」について

本作の漫画版は2022年5月時点で7巻まで発刊されています。
U-NEXTやebookjapanなど主要な電子書籍サイトで読めますので、お好きなサイトで読んでみてください。
電子書籍サイト | 本作取り扱い状況 | キャンペーン・お得なメリット |
〇 | 初回登録時に6回使える50%OFFクーポンあり。クーポン、キャンペーンが多い。 | |
〇 | 初回無料トライアルで、1冊無料で買える。動画も19万タイトル見放題。本作アニメも見れる |
電子書籍サイトはキャンペーンが多く、安く手に入れることが出来ます。
まとめ 本当の意味で嫌な奴がいない
ゲームあるあるのご都合主義を逆手に取った物語の進行。
主人公の性格最悪ながらもにじみ出る世話や焼き体質
マリエが割といい奴。
それから、作品には必ずいる悪役の存在ですが、本当の意味で嫌な奴は本作にいないというのもポイントが高い。
ホントお勧めの作品ですよ。