
2017年のカナダ映画「(r)adius/ラディウス」。
ラディウスとは『半径』を意味する単語で、本作はその『一定の半径に入ったあらゆる生命を問答無用で即死』させてしまう能力を持った男が、
なぜそんな能力を持ったのか、そもそも自分はなぜ記憶がないのか?というものを探す物語です。
着眼点が斬新で鋭いと言わざるを得ず、圧倒的な存在感を放つ序盤や徐々に謎が深まる中盤まではスリルがあって見どころは満載。
ですが、肝心のスキルの謎についてはぶん投げてしまったので、不完全燃焼するだろうということは予め知っておいてください( ;∀;)
それでは、ここから『ラディウス(映画)』のあらすじ・ネタバレ・見どころ感想を紹介していきます。
Contents
映画『ラディウス』 のあらすじネタバレ
交通事故を起こしてさまよっていた主人公リアム。
彼は通りがかった人に助けを求めようとするのだが、なぜかその人は死んでいた。
リアムは突然死を警察に連絡しようとするのだが自分の記憶を失っていることに気づく。
財布の中の身分証で自分の名前を知るものの、他のことは思い出せない。
リアムはなんとか自宅に戻るのだが、移動中に頭上のカラスが死んだことや立ち寄ったレストランで店内の人間が死んでいたのを見て致死性のウイルスだと考えるようになる。
しかし、自分がある一定の距離に近づくと生物が即死するという事実に気づく。
『自分は人を殺して回っていた』という事実がリアムを苛む。
この時、ジェーンと名乗る女性がリアムの家を訪ねてくる。
彼女もリアムと同じく記憶を失っており、リアムが交通事故を起こした車に乗っていたのだ。
彼女は記憶を取り戻すために、車の所有者に会いに来た。
二人は断片的に蘇る記憶を頼りに様々な場所に行く。
その際、リアムには人を即死させるスキルがあること。
そしてリアムの即死スキルを無効にできるスキルがジェーンに備わっていることを知る。
お互いに正体がわからないが、一緒に行動しなければリアムの半径15mに入った生物は死ぬ・・・。
リアムは病院で検査を受けるが異常はない。しかし、この時点で警察はリアムをこの連続殺人事件の犯人として行方を追っていた。
何とか一人も殺さないように警察の追っ手を振り切った二人はジェーンの夫と名乗る人物を知り会いに行く。
蘇っていく断片的な記憶。リアムはなぜジェーンと一緒にいたのか。
なんのためにジェーンはリアムの車に乗っていたのか。
・・・・
どうやって即死スキルを得たのか?
即死スキルを得た切っ掛けは宇宙から飛来したナニカによるもの。
対立していたリアムとジェーンの間に天から降り注いだプラズマを受けたあと、
リアムには即死スキルが。ジェーンには即死無効スキルが身についていました。
即死スキルはコントロールできないのか?
発動条件はリアムの半径15m以内で問答無用で発動するパッシブスキルです。
スキルのOn/Offはできませんが、自分が動くことで狙って即死スキルを発動させることもできます。
リアムはこのスキルを発動させないように全神経を注いで人を殺さないようにしていました。
なぜ即死スキルを得たのか?
スキルを得たきっかけは描写されているものの、なぜそんなスキルを得たのかについては全く描かれていません。
あくまで『そういうスキルが身についた』というアクシデントとして描かれています。
つまり、本作は究極の破滅スキルを得てしまった男の苦悩を描くものです。
ホントこういうの投げやりにしないでほしいですね・・・。
ラディウス(映画)の見どころと感想
一定距離に近づくと死ぬ・・・ということで頭の中で気になっていた映画でした。
即死スキルという中二病全開の設定でわくわくしたのですが、その謎については全く分からず・・・。
着眼点が面白かっただけに、ちょっと・・・というか、ものすごくがっかりしました。
とはいえ、そのスキルの効果を調べたり、そのスキルを図らずも使ってしまったり、
そんなスキルを知らずに周りが動いたりと、そういうシーンはわくわくさせてくれたのでくれました。
特にリアムを逮捕しようと迫ってきたポリスメンたちがバッタバッタと倒れるシーンは必見ですね。
見てるこちらとしても「あー・・・・・」とちょっと目を背けたくなりましたね。
本作の楽しみ方はこのスリルを味わうことです。
謎解きではないので注意してください!
タイトル | (r)adius/ラディウス |
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ジャンル | SF、スリラー、サスペンス |
制作国 | カナダ |
上映時間 | 92分 |
日本公開日 | 2017年 |
監督 | カロリーヌ・ラブレシュ スティーヴ・レオナール |
脚本 | カロリーヌ・ラブレシュ |