
日本を代表するアニメ「ドラゴンボール」の映画第3作目になります。
ドラゴンボール 摩訶不思議大冒険このぺージでは『ドラゴンボール 摩訶不思議大冒険』のあらすじネタバレ・感想・見どころを紹介します!
3作品目は強敵・桃白白やドラゴンボール時代のライバル・天津飯との出会いの物語です。
鳥山明の人気作『Dr.スランプ』のキャラクターも登場し、鳥山ワールド全開の良作品になります!
Contents
映画『摩訶不思議大冒険』のあらすじネタバレ
『起』
亀仙人の元で修業を積んだ悟空とクリリン。
二人は亀仙流の修行を終え、『東の国ミーファン』で開かれる武道大会に出場することにします。
そのミーファン帝国では、皇帝陛下の花嫁『ランラン』が行方不明になっていました。
大臣の鶴仙人は皇帝陛下に『ランラン様は我々の手の届かないところに姿を隠された』と報告し、
さらに『ドラゴンボールでランラン様を探し出す』と進言します。
しかし、鶴仙人の本当の目的は世界征服。
そのためにピラフ一味にドラゴンレーダーを作らせ、ドラゴンボール集めをしていました。
そのドラゴンボール集めに、臣下であるブルー将軍が異を唱えます。
『皇帝陛下のために大臣がドラゴンボールを使うとは限らない』さらに『得体の知れない者(桃白白)もいる』と皇帝陛下に進言します。
しかし、ブルー将軍は不意に現れた桃白白にベロだけで殺されてしまいます。
『承』
悟空たちとは別行動で、ブルマたちはドラゴンボール探しをしていました。
しかし、海中を探索中にでミーファン帝国の潜水艦に襲われ、ドラゴンボールを奪われてしまう。
ミーファン帝国はすでに6つのドラゴンボールを集めており、残りの1つは聖地カリン。
しかし聖地カリンのドラゴンボールはすでにボラ親子はドラゴンボールが隠し持っていました。
だが、ミーファンが現地住人を暴力で脅してドラゴンボール探しをしていたため、
2人はドラゴンボールを渡さず、隠れるようにミーファンに行く。
悟空たちはミーファンの食堂で食事をしていると、ボラ親子が襲われる場面に遭遇。
悟空たちは巻き込まれつつも、メタリック軍曹を退けるのだが、
ここで桃白白が現れ、ボラ親子を拉致しようとする。
そこで亀仙人は『自分たちは大会の出場者。そして大会の出場者は昔から皇帝陛下の客人』だという決まり事を語ります。
ボラも当然その客人の一人であると注意し、桃白白を退けることに成功。
亀仙人たちはボラから事情を聞き、ドラゴンボール(四星球)を元の持ち主である悟空へ返却。
そして武道大会に優勝して『ミーファンの非道な行いを辞めさせよう』とお願いすることにする。
『転』
武道大会当日。
悟空、クリリン、ヤムチャ、ボラは大会に参加。
その陰でブルマ、ランチはドラゴンボールを奪うべく、行動を開始します。
悟空たちはボラに協力し、ボラはヤムチャを下して優勝したものの、
突如として桃白白が挑戦に名乗りを上げ、ボラをいたぶる。
皇帝陛下は残酷な行為を天津飯にお願いして辞めさせようとしたが、
天津飯は『武道とは残酷なもの』といって、動かず。
結果、ボラは桃白白に殺害されてしまう。
さらに、皇帝陛下は鶴仙人から
『ファンファン捜索のためにドラゴンボールを使うつもりはない』ということを知ってしまう。
ボラを殺されて激昂した悟空は桃白白に戦いを挑むが、勝負にならず、
ドドン波でカリン塔に吹っ飛ばされてカリンに出会う。
カリンは全てを見通しており、悟空に『冷静になることの大切さ』を教える。
一方、ドラゴンボールを悟空が身に着けていたことを知った桃白白は、
ドラゴンボールを回収するために聖地カリンを目指す途中、悟空を発見する。
しかし、桃白白と悟空が接敵したその場所はペンギン村。
そのペンギン村にはアラレちゃんという超つおい女の子がいました。
アラレちゃんは飛んでいる飛行物体(桃白白)を見つけると、
落ちていた巨大な岩石を持ち上げ投げつけ、桃白白を撃墜します。
『結』
桃白白は状況が理解できないながらも、アラレちゃんからこの場所が『ペンギン村』であることを知ります。
遊んで欲しいというアラレちゃんを無視していると、悟空がやってきました。
一触即発の雰囲気の二人。
アラレちゃんとガッちゃんは桃白白の三つ編みと近くの木を紐で括り付けて遊んでいました。
激突しようと突進する桃白白と悟空だが、桃白白はアラレの悪戯のせいでバランスを崩し、先制攻撃を受けてしまう。
気を取り直して戦う二人だが、冷静になった悟空の動きを桃白白はとらえきれない。
勝てないことを悟った桃白白は偽の謝罪をして悟空の隙を突き、ドラゴンボールを奪うのだが、自分で放ったミサイルを打ち返され爆死してしまう。
一方その頃、ブルマたちはドラゴンボールダッシュに失敗し、ドラゴンボールは湖の底に沈んでしまう。
この騒ぎに、武道会はめちゃくちゃになり、天津飯は鶴仙人から皇帝陛下を殺すよう命じられる。
しかし、亀仙人の説得や皇帝陛下への想いから、手を下すことはできなかった。
天津飯の裏切りに、鶴仙人は失望し、自ら皇帝陛下を殺そうとするのだが、天津飯の気功砲により、鶴仙人は遥か彼方に吹き飛ぶ。
天津飯は隠し持っていたファンファンを皇帝陛下に渡す。皇帝陛下の花嫁とは『人形』のことだったのだ。
そして、悟空が桃白白を倒して戻ってきた事により、ドラゴンボールは7つ全てがそろう。
悟空は6つのドラゴンボールが池の岩肌に挟まれたことを知ると、池の中にドラゴンボールを投げ入れ、神龍を呼び出す。
叶えるべく願いは『ウパの父・ボラを生き返らせること』
ドラゴンボールの歴史で本作の時系列はいつ?
亀仙人の修行を終えた瞬間からの話。
原作では修行後は天下一武道会に出場する運びになりますが、
今作では天下一武道会の代わりに『ミーファン帝国の武道大会』に行くことになります。
なおミーファン帝国は原作で言うところのレッドリボン軍のような立ち位置で、
2回目の天下一武道会で出会うはずの天津飯たちにもここで出会うことになります。
よって、『亀仙流の修行』から『レッドリボン軍編』『2回目の天下一武道会』までのエピソードを
混成させたオリジナル展開になります。
亀仙人と桃白白と面識がない?
食堂で亀仙人が桃白白に会った際、亀仙人は桃白白であると瞬時に理解しましたが、
桃白白は亀仙人のことを『無天老師らしき男』と言っていました。
原作では二人が直接対面することはありませんでしたが、
ちょっと意外な気もします。
何せ、二人は有名人であり、桃白白は同門の鶴仙人の実弟になります。
(ちなみに鶴仙人と桃白白は12歳差)
お互い面識くらいはありそうなものでしたが、どうやら二人は面識がないようですね。
天津飯とチャオズの関係が原作とちょっと違う
原作での天津飯とチャオズの関係は兄弟子、弟弟子のような、あるいは実の兄弟のような関係ですが、
今作では、皇帝陛下と家臣。そして二人きりの時は友人という関係になっています。
ドラゴンボール 摩訶不思議大冒険 感想
ドラゴンボール映画3作品目。地上波でも何回か放送され、よく見ていたドラゴンボール映画。
そのせいか、自分の中でチャオズは皇帝陛下というイメージがかなり強い。
原作で初めて悟空を苦戦させた敵役・ブルー将軍は今作では忠臣で実はいい人。
そして前2作では悟空よりも強いキャラはいませんでしたが、今作では悟空よりも(この時点で)強い桃白白も登場し、盛り上がります。
ちなみに、『摩訶不思議大冒険』はドラゴンボール映画の中でも一位二位を争うほど一番好きな作品です。
ちなみに今作は尺の都合なのか、オープニングの『摩訶不思議アドベンチャー』の時点から本編が始まっています。
中々面白い始まり方をしてくれましたよね♪
最大の見どころは悟空と桃白白の戦いに茶々を入れるアラレちゃんが面白い。
何度見てもこのギャグシーンは笑えます。
作中ではかなりシリアスだった桃白白と悟空の激突シーンですが、
これをアラレちゃんが爆笑シーンに変えてしまいます(笑)
一見の価値あり、ぜひ作品をご覧くださいませ!
ピラフたちってどうなったの?
ドラゴンボールの捜索のため、ミーファン帝国のためにドラゴンレーダーを作ったピラフたち。
桃白白から直々に褒美をもらったピラフたちはその後登場しませんでした。
もしかしたら、殺された可能性が高いですね。
考えてみれば逆キャラが殺されるってドラゴンボールの歴史では初めてかもしれません。
全体的に本作は完成度が高い。
先に書いたとおり、今作は原作をかなり圧縮したオリジナル展開なのですが、各キャラクターが忙しく立ち回っているためか
迫力があります。
どのキャラクターも言動、行動に深みがあり、
個性豊かに動き回っています。
特に、シナリオである脚本が非常に優れており、
天津飯とチャオズの関係、ミーファン帝国内部の暗躍。
ブルー将軍、亀仙人、などなど、端役でさえ、強く印象に残るほどです。
個人的にですが、ドラゴンボール映画史上もっとも完成度が高いと考えています。
ちなみに、脚本を担当した由木義文さんですが、神龍伝説、魔神城のねむり姫の脚本にも携わっており、
今作でメインライターになったようです。
少し調べてみたんですが、この方、仏教徒で僧侶。つまり住職(浄土真宗)です。
慶応義塾大学でも教鞭を奮っており、ものすごく多才なお方ですよね。
悟りの道を見たからこそ、こういったシナリオを生み出せたのでしょうか。
今作以降、ほとんど脚本家としては活動していません。
今作を見てもっと活躍してほしいと思いましたね。
それくらい魅力的な脚本でした。
タイトル | ドラゴンボール 摩訶不思議大冒険 |
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ジャンル | アニメ、バトル、アドベンチャー |
制作国 | 日本 |
上映時間 | 45分 |
日本公開日 | 1988年7月9日 |
監督 | 竹之内和久 |
脚本 | 由木義文 |