
日本を代表するアニメ「ドラゴンボール」の映画第6作目になります。
ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦このぺージでは『ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦』のあらすじネタバレ・感想・見どころを紹介します!
6作品目はサイヤ人の生き残り・ターレスとその一派との戦いの物語です。
悪のサイヤ人によって滅茶苦茶にされた地球。悟空の怒りが爆発します。
映画『ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦』のあらすじネタバレ
地球にサイヤ人の生き残り・ターレスがやってくる。ターレスは地球の土壌が神精樹の実を育てるためいいことを知り、
神精樹の実を地球の命を使って育てようとする。
神精樹に成るの実には戦闘力を大幅に上げる効果がある・・・。
しかし、神精樹の種を植えられた地球は枯果て、枯渇していく運命にある。
そしてターレスは神精樹の実を食べ続けてパワーアップし、
宇宙を気ままに荒らしまわる悪のサイヤ人だったのだ。
『起』
キャンプを楽しんでいた悟飯たち。しかしその夜に、宇宙から謎の物体が衝突して山火事が発生してしまう。
その物体は神精樹の実を育てるのに適しているのかを調べるために、ターレス一派が放った探査装置だったのだ。
悟飯たちは山火事を消して、森の動物たちのためにドラゴンボールを使って山々を元の緑豊かな土地に戻す。
一方、ターレスは、地球の生命体が滅んでいないことにいぶかしんでいた。
地球は下級戦士のカカロットが送られた星で、絶滅させるには十分すぎるほどの年月が経っていたのだ。
そしてターレスは地球に降り立ち、神精樹の種を地球に撒く。
地球を無傷にしてくれたカカロットに感謝をしながら・・・。
神精樹は見る見るうちに育っていく。
根は大地を穿ち、街を破壊し、山々を飲み込み、雲を突き破るほどの大樹へと成長。
地球の異常に気付いた界王は悟空にテレパシーで
『神精樹の危険性』を伝える。
神精樹は一度根付くと手遅れで、地球の滋養をすべて吸い付くして実をならす。
根付かれた星はその後数百年は草木一本生やさない星と化してしまう。
悟空たちZ戦士は終結し、気を集中させて神精樹の木の根を吹き飛ばそうとするのだが、
まるで効果がなかった。
もう一度気を集中させて神精樹を攻撃しようとしたその時、
悟空は樹の上にいる者たちに気づく。
『承』
樹の上にはターレス一派・クラッシャーターレス軍団が待ち構えていた。
そして悟空たちがやろうとしてる神精樹の破壊は不可能だと語り、『自分たちの邪魔をするものは命を落とす』と警告。
クラッシャーターレス軍団の気にひるむZ戦士だが、
地球のために、ローンの狩りを返すために(ヤムチャ)、戦いを挑む。
しかし、神精樹の実を食べ続けていたクラッシャーターレス軍団は圧倒的で、
Z戦士は押され、劣勢を強いられていた。
悟飯は山火事の時に友達になったファイヤードラゴンの元に行くと、
Z戦士のチャオズがラセカイに追い詰められている場面に遭遇。
悟飯はラセカイと戦い圧倒するのだが、その様子をクラッシャーターレス軍団の首領。
ターレスが見ており、悟飯をサイヤ人だと確信し、接触を図る。
ターレスは悟飯の実力(戦闘力1万)を見て、
悟飯を勧誘するのだが、悟飯はそれを全力で拒否する。
ターレスは己の力を固辞しながら、
『地球にはもう価値がない』ことを教えて再度勧誘をするのだが、
その時、悟飯を助けにピッコロがやってくる。
しかし、ターレスはピッコロを一蹴。
話は終わっていないと言わんばかりに、悟飯を三度勧誘する。
ターレスはサイヤ人の生き方を教えるため、
パワーボールを作り出し、悟飯に月を見せて大猿に変身させる。
大猿と化した悟飯の前にハイヤードラゴンが現れると、悟飯は暴れるのを辞める。
しかし、ターレスはハイヤードラゴンを攻撃し、サイヤ人の本性を呼び起こそうとするのだが、
悟飯はターレスを攻撃し始めてしまう。
ターレスは悟飯の勧誘を諦めて悟飯を殺そうとするのだが、
悟空が悟飯の尻尾を切り、人間に戻したことでターレスの放った気弾を避けることに成功。
『転』
悟空はターレス軍団のメンバーを一度に相手をしていると、ピッコロがターレスを襲撃。
しかし、ターレスの実力はピッコロよりを上回っており、ピッコロの攻撃能力を上回って撃破されてしまう。
ターレスは軍団を一撃で片付けた悟空に対し、最終勧誘を行う。
悟空がこれを拒否し、戦闘が開始する。
余裕の笑みをたたえていたターレスだが、悟空の戦闘力が3万を超えたあたりで焦り始め、
ターレスは逃げるように距離を取り出す。
そして悟空の隙を突き、神精樹の実を取り、高らかに勝利宣言をする。
ターレスは神精樹の実を一口食べると、筋肉が盛り上がり、ターレスは悟空を圧倒する。
界王拳を10倍まで引き上げるものの、ターレスにはかなわなかった。
Z戦士は悟空にテレパシーで『元気玉を作れ』と語り掛け、
Z戦士は時間稼ぎのために、再び立ち上がる。
『結』
神精樹のせいで枯れ果てていた地球だが、悟空の声に応じて元気を分けるが、
元気が足りず、ターレスは元気玉を破壊する。
万策尽きた悟空だが、ほのかな温かさに手を伸ばす。
それは神精樹だった。
ムシャムシャと神精樹の実を食べていたターレスは神精樹の異変に気付いたとき、
ボロボロの悟空が立ちはだかる。
悟空は神精樹から分けてもらった気で元気玉をターレスに放つと、
ターレスのスカウターは計測不能で壊れ、さらに神精樹も樹の幹を破壊して大爆発を引き起こす。
神精樹は粉微塵になり、吸い取った地球上の元気を生命に分け与えた。
ドラゴンボールの歴史で本作の時系列はいつ?
ナメック星出発前のところ(フリーザの話題が出るため)。
しかし、ヤムチャたちが生きていることから、時系列はすがすがしいほどに完全に矛盾する。
悟飯の戦闘力が1万ということで、
戦闘力的時系列でみれば『悟飯がナメック星の最長老に潜在能力を開放してもらったあたり』だろう。
ヤムチャたちの戦闘力も上がっていることからも、
界王から修業を付けてもらっている最中だということがうかがえます。
悟空(カカロット)とターレスが似ている理由。
本作を始めてみた時は悟空の生き別れの兄弟か何かを想像しましたが、実際はそうではありません。
ターレス曰く「使い捨て下級戦士はタイプ(顔)が少ないからな」らしいです。
強さによって顔つきが変わる。というわけですね。
ラディッツと悟空が似てないのも納得です。
なお、サイヤ人の階級は『王族(超エリート)』『エリート』『一般?』『下級(または最下級)』の4つに分かれているようですが、
この説明が明言されたことはありません。
クラッシャーターレス軍団の戦闘力は?
ターレスはおそらく3万~3万5千の間。
軍団メンバーはせいぜい1万くらいだと思われます。
昔カードダスのカードで僕はカカオを持っていたんですが、それによるとカカオは戦闘力8400。
大体予想とあっているだろうということになります。
ターレスに関しては戦闘力1万8千のピッコロをあっさりと倒しているため、
倍近い差だと推測。悟空の戦闘力3万に驚き、さらに上昇を続けていることに焦りを覚え、
防戦一方であったため、やはり3万~3万5千あたりが妥当でしょう。
神精樹の実を食べた後の戦闘力は正直測定できません。
悟空は10倍界王拳を使うのですが、それでもターレスには届かなかったため、
おそらく戦闘力50万~60万はあるものと思われます。
ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦 感想
サイヤ人の生き残り同士の戦いということでかなり燃える展開ですよね。
しかも敵ビジュアルが悟空に似ていることもあり、これまでの作品にはない興奮が本作にはありました。
界王拳もバリバリ使ってくれますし、バトルシーンも唸るほどよくできています。
「おめぇら・・・。邪魔だぁぁぁ!!!」と、悟空がダイーズとカカオを撃破する瞬間。
ピッコロ対ターレスのシーン。時間にして数十秒程度ですが、ターレスの攻撃が異様にかっこいいです。
魔観光殺法を握りつぶしたターレスはお返しとばかりに気弾を尻もちをついているピッコロに向けて放つのですが、
気弾は炎上するようにピッコロを包み込んだのち、爆発します。
こういう演出の倒し方はドラゴンボールでもあまり見たことありません。
文字にすると何とも言えない微妙さがありますが、
ターレスは何気ない攻撃でもスタイリッシュで荒々しく、カッコいいものが多いです。
何度でも見たくなる作品です。
見どころは冷静さとサイヤ人らしい非道さのカリスマ性を持つターレスの言動
ターレスは劇場版で1度の登場しかありませんが、悟空に似ているせいかものすごい魅力的なキャラクターです。
苛烈な言葉の節々に垣間見える品格、知性、経験。
圧倒的上位者として振る舞うカリスマ性。
しかし、暴君の気質を持ちながらも、悟飯を3度、そして悟空を2度勧誘したことから、
同族に対する仲間意識も持ち合わせています。
ターレスの主な台詞一覧「地球が神精樹の実を育てるのにもってこいの星だったとは…これもカカロットがこの星を無傷で残しておいてくれたおかげだ」
「なぁ小僧、俺と一緒に来る気はないか? 宇宙を気ままにさすらって、好きな星をぶっこわし、旨いものを食い旨い酒に酔う!こんな楽しい生活はないぜ」
「サイヤ人にはサイヤ人にふさわしい生き方をしろ!でなければ…その立派なシッポが泣くぞ!」
「その正しい使い道をおしえてやろう自分がサイヤ人であることを、もっとも強く意識する使い道だ!」
「これがなんだかわかるか…?お月様さ!」
「所詮裏切り者のカカロットのガキを連れて行こうとした俺がガラにもなく甘かったのだ!」
「その程度の戦闘力では今の俺の相手にはなれないぜ! 砂漠と化してゆくこの星のど真ん中に、お前の墓を立ててやる! 同じサイヤ人に生まれた俺からのせめてもの贈り物だ」
「所詮下級戦士、無様なもんだ。だがこの俺は違う! 神精樹の実で全宇宙を跪かせてみせる!」作中の台詞から引用
ターレスの存在によって、サイヤ人がただの野蛮な戦闘集団というイメージが崩れたのは確かです。
ただの血と戦闘を好む全宇宙一の強戦士族であるのなら、墓とか贈らないですものね。
悟空と同じ顔ということで絶対に今後登場しそうにない(ゴクウブラックは別)ので、
本当に惜しいキャラクターだと思います。
正直、ターレスはブロリーのように再度登場させてもいいと思います。
もちろん悪のサイヤ人として。
矛盾ポイントの考察
さて恒例となった矛盾ポイントですが・・・。時系列やキャラクターの生き死には無視するにしても結構目立ちました。
魔貫光殺砲について。
原作では、溜めに時間がかかる技で、ドラゴンボール超でもベジータから「欠陥だらけの技」と言われていました。
しかし、本作では溜めのシーンはあるものの、かなり短い間隔で出しています。
どどん波並みの早さです。
貫通特性も失われているように見えますが、おそらくターレスの防御力を貫けなかったためだと考えています。
おいおい、悟飯の戦闘力をつっこめよターレスさん
サイヤ人は階級に分かれており、最エリートのベジータでさえ戦闘力1万8千。エリートのナッパは4000でした。
つまり、大人になって戦闘力が完成されたサイヤ人はせいぜい4千もいかないわけです。
しかし、悟飯はこの時点で戦闘力1万。
度肝を抜くほど戦闘力の高い子どもです。
エリートのナッパでさえ、下級戦士の悟空が5千であることに驚いていたのに、
ターレスがなぜ驚かないのか不思議です。
神精樹の実の戦闘力の伸び幅はどうなってる?
本作ではターレス一派は神精樹の実を食べ続けた戦士で、フリーザさえも恐れるに足らずと大口をたたいていました。
しかし、ターレス含む、軍団の戦闘力は低すぎると言わざるを得ないほどの戦闘力しかありません。
ドラゴンボールの原作では戦闘力5万~7万で突然変異レベルの超強い戦士という扱いになっています。
(フリーザの部下ギニュー特戦隊のギニュー曰く)
神精樹の実を食べ続けた戦士であれば当然ギニュー特戦隊と同等か
それ以上の戦闘力を持っていてもおかしくないのですが、
ターレス一派はあまりにも弱すぎます。
そこで考えられたのが、神精樹の実には品質ランクが存在しているという説。
神精樹の実の品質ランクの有無を検討する
ターレス一派がどれほど神精樹の実を食べ続けてきた戦士なのかはわかりませんが、
『食べ続けてきた』と言えるほどなのであれば、普段の食事が神精樹の実の可能性があります。
(神精樹の実は保存可能という前提)
しかし、それほどの神精樹の実を摂取し続けていたのだとしたらセルくらいの戦闘力になってもおかしくありませんが、
彼らの戦闘力は残念ながら8000~35000程度と可愛らしい戦闘力です。
また『食べ続けてきた』と言うことは、積極的に神精樹を育てているため、
戦闘力のアップは一時的なものではなく、永続的なものと推測できます。
そして、地球産の神精樹の実を食べた時に悟空を圧倒したため、
神精樹の実には品質ランクがあるものと考えるのが妥当でしょう。
恐らく普通の神精樹の実は戦闘力を10かそこらしかアップしてくれないのだと思います。
星一つ丸ごと犠牲にする割に、結構微々たる量なので費用対効果は恐ろしく悪い。
フリーザ第一形態の53万に追いつくまでに5万3千個も食べなければなりません。
よくもまぁこんな状態でフリーザを侮れるなと思いますが、
まだ神精樹の実にはランクのほかに鮮度がある可能性があります。
本作を見てわかる通り、地球産の神精樹の実を食べたターレスは、
桁が一つ増えるほど戦闘力を高めています。
これまでにない上昇ですので、神精樹の実にランクがあることは明白ですね。
また、鮮度についても考えましたが、おそらく関係はしてるとは思いますが、
ターレスの神精樹の実に対するこれまでの言動から、鮮度が多少落ちたとしてもそれほど戦闘力の上昇率は落ちないでしょう。
それにしても、地球すごい!といえる地球さん神精樹の実でした。
タイトル | ドラゴンボールZ 地球丸ごと超決戦 |
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ジャンル | アニメ、バトル |
制作国 | 日本 |
上映時間 | 61分 |
日本公開日 | 1990年7月7日 |
監督 | 西尾大介 |
脚本 | 小山高生 |